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内容説明
異教徒最大の鉱山の町カザンに、近々入植があると気づいた錬金術師のクースラとウェランド。それは、工房のある町グルベッティが戦争の最前線ではなくなることを意味していた。二人はなんとかカザン入植の波に乗るべく、手柄を立てようと画策する。そんな時、二人のもとに“伝説の金属ダマスカス鋼”の噂が舞い込んでくる。どうやら鍛冶屋組合の若き長である少女イリーネが、その金属の秘密を知っているというのだが―。眠らない錬金術師クースラと白い修道女フェネシスが紡ぐ、その「先」の世界を目指すファンタジー。シリーズ第2弾。
著者等紹介
支倉凍砂[ハセクライスナ]
ライトノベル作家。1982年12月27日生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
岡本
80
一巻で紹介された面々が個々に動き始めた二巻。前作とは違い、主人公がヒロインを手玉に取る形に違和感を感じつつも楽しく読み進められました。魅力的なキャラクターが多いのも魅力の一つかと。あとケモミミのイラストが多いのも良し。次巻も期待。2016/08/26
チェシャ猫
63
フェネシスが少し成長する話。流された人生を送った人が目的を持てなくなってしまうというのはすごく納得した。新しい仲間ができたのかな??目的のためにすべてを顧みない人生というのは憧れます。2014/02/04
朝夜
63
読了。今回は幻の鋼、ダマスカス鋼の話。まぁ、現代科学でもウーツ鋼の再現は完璧じゃないからこのオチは仕方ないのかな。 ソペイテスのキャラがとても好きだったが今後は登場しないのかな…とりあえずクースラのツンデレがかなりデレよりになってきてて笑えました(マテ2013/11/26
よっち
55
前線が北に移ることになり、錬金術師として刺激的な研究を続けるため、新規入植者に加わろうとクースラとウェランドが奔走するお話。クースラはフェネシスがこれまでの経緯から、受け入れられたいという思いが強いのを見て、自分に惚れさせるのは容易だと思いながらも、自分のマグダラの姫にと望むなら、依存心の強い関係ではダメだと、突き放してみたり、フォローしてみたり、目的を持つように諭したり。そんなクースラにビクビクしながらも、健気に頑張るフェネシスはとても可愛かったです。そんな彼らの今後がとても楽しみになりました。2014/01/07
いおむ
52
狼と香辛料シリーズと比べると派手な場面やサスペンスめいた盛り上がりが少ないものの、一つひとつの場面が丁寧に書かれ、錬金術というものが純粋な科学的技術のなせるワザであるという感じが好感がもてる物語です。でもそうするとヒロインが獣みみである意味が作品上あまり意味がないのでは?(^^;と感じてみたり。主人公がマグダラを目指す理由付け以外にこののちそれが意味を成してくるのか気になるところです。2018/09/30