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内容説明
引きこもってネット三昧だった麻波守貴。受験合格を機に、過去を払拭し高校デビューだ!…と試みた刹那。謎の美少女率いる『生徒会情報部』に連行された。そして彼の眼前に、生徒会会長閣下・遊氏茉絢が現れる。恐怖のあまり取り乱す守貴に、彼女が下した『極秘指令』とは―。ファイル共有(P2P)ソフト『MX』『NY』の後継版、脳内情報共有システム『OZ』に制御されたエリート校に『学生諜報員』として潜り込め。スパイとしてのスパルタ特訓を受けさせられ、強制的に学園に侵入することになった守貴。彼は、そこで存在を消されてしまった少女と運命の出会いを果たし―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
67
やりたいことを全部詰め込んだら、濃い内容になってしまいましたという感じ。細かいガジェット全てに愛があるし、ライトノベル版スパイアクションからはじまって冒険SFにエスカレートしていく展開などやってることは好みで実にたまらない。惜しむらくはガジェットを縦横無尽に操って滑らかにストーリーとして展開するには、作者の技量が足りていない。アイデアは良いので作品を重ねて磨かれたら洗練されそうだが、今のところ著作がこれ一作なのは残念。ラノベというよりジュブナイルといった作風も良いと思うので、なんらかの形で次作を読みたい。2015/09/28
1_k
5
かなりの力作だけれども……長い……地味……堅い……。技量的には文句なしでも、読みにくいわ長いわつまらないわで結構きつかった。もうちょいコメディ要素とかラノベ的な外連味とか読みやすくなる味付けをしてくれると、最後まで楽に読めるのだが。ラノベの読者って、わたくしのようにドMで苦行を求めている人ばかりではないはずなので。2012/10/12
Dobject
5
本当に癖が強い学園スパイSF小説というある意味でラノベらしい、ごった煮ラノベ。表紙絵の女性は作中においてほぼ出てこず、サブヒロインのように紹介されるメインヒロン阿木良瑞穂、なによりサブキャラの元いじめられっ子現風紀委員の和鳴亜子が一番女性キャラとして出てくる。ストーリーもギャグものでなく、真剣にスパイを主人公が行う。この辺は好感度が高かったが、個人的に購入の要因になった脳内情報共有システム『OZ』というSF設定がかなり強引で、SF設定が目的で買うのはお薦めしない。ただストーリー展開は面白いので次作に期待大2012/10/11
スター
4
全体的に堅い文章だったと思う。内容は個人的に大好き。もう少し読みやすくなるといいなかと思う。次巻に期待2012/10/14
bluets8
4
学生諜報員の話が突然SFになった。話が予想外の方向に行くのはいいんだが、前半が諜報の後半はSFのと全体的に説明だらけで堅苦しくて流れがない。それに背景はスケールの大きいSFなのに、生身でやってることは子供の喧嘩に毛が生えた程度というズレも気になる。2012/10/14