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内容説明
ブレイン・バースト内を暗躍する謎の組織“加速研究会”。その総本山“東京ミッドタウン・タワー”の頂に鎮座する、“大天使メタトロン”。完全無敵の神獣級エネミーによって守護されている“加速研究会”を打倒するため、七王会議が開かれた。そこで導き出された秘策とは、シルバー・クロウの新アビリティ“理論鏡面”獲得作戦だった。メタトロンの放つ絶対即死極太レーザーにも耐えるアビリティを習得する命を受けたクロウだが、“心意技”がイマジネーションによって生み出されるのに対して、“アビリティ”は行動をトリガーに発現する。そのため、今までのハルユキの強いイメージだけでは、“理論鏡面”アビリティは習得できない。いっこうに糸口が見えないハルユキに対し、“アーダー・メイデン”こと四埜宮謡が哀しい過去を語り始め―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
60
仮想現実での姿が現実に生きる自分の心の傷を現すのなら、私の言葉は、私のアイコンの少女は、どんな傷の形の表れなのだろうか。あらゆるものを反射し内に寄せ付けぬメタルカラーの内部、何者にも染まらぬ黒が己を揺るがした過去、深緋の袴を纏う巫女がその色を身にまとった理由。喪われた声、失われた家族の絆。血の色に染まった己を浄化するように舞う巫女の姿は現世と幽世を渡る架け橋。二つの世界を繋ぐ仲間達の絆。痛みも冷ややかさも熱さも全て、包み込む七色の光。それを嘲笑うように、裂けた傷口から覗いた牙が、にやりと姿を歪めた。2012/09/14
チェシャ猫
39
次のミッションは、①光の反射を身につけること、②超固い新人にリベンジ。けど、どちらも達成せずに次巻。あと一歩でタングステンを倒せそうな時に 異変が2017/10/30
Yobata
35
ハルユキの災禍の鎧完全除去の確認と研究会のアジトに出現するメタトロンへの対処のため再び七王会議が開かれる。会議の結果、身の潔白が証明されたスルバークロウに新アビリティ《理論鏡面》獲得が対策として挙げられた。ニコとの《理論鏡面》アビリティ習得計画で特訓を開始するが、なかなか手掛かりが掴めない。そんなハルユキに対し、謡が過去を語りだす。加速世界の中で一番硬いタングステンの名を持つ謎のレベル1のウルフラム・サーベラスにも負けたシルバークロウはその話を聞き、何かを掴みそのレベル1と再戦する。メタトロン編始まり。→2012/07/31
オセロ
30
新章突入!ワクワクが止まらない! 加速研究会討伐に動き出し、キーマンに選ばれたハルユキ。 そんなハルユキが新たなアビリティの修得に動き出した中で明らかになる謡の過去が重い…。 そして、黒雪姫から恐ろしい計画を聞かされたかと思えば、新たな強敵・ウルフラム・サーベラスとのリベンジマッチは思わぬ方向に。続きが気になる!! 2024/09/15
星野流人
29
《災禍の鎧》でのいざこざもやっとこさ解決……と思ったら、またしても次なる問題がいくつも振りかかってくるのがアクセル・ワールドです。今巻ではクロウが新アビリティ《理論鏡面》を習得するための特訓と、加速世界に突如現れた最強最硬の狼《ウルフラム・サーベラス》とのバトルが描かれています。最初期では一度ヘコんだらドン底まで沈んでいたハルユキが、今巻ではLv1の新人に破れた傷心も仲間たちからのエールでわずか1日で復活しリベンジを挑むなど、彼の成長を実感しました。サーベラスはまだまだ底が見えず恐ろしい存在ですね……。2021/07/03