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内容説明
倉須芽々子。高校一年生、十六歳。血の繋がらない七人きょうだいの寄せ集めであるわれらが倉須家の三女は、きょうだいたちにココロもカラダもべったりな家族依存症。だけどこの家に来たばかりの僕などはその病理―つまりは無防備さと過剰な肉体的接触に翻弄されっぱなしだし、彼女の友人たちの中には、新参の兄貴である僕に警戒心を露わにしちゃってる娘などもいるワケで…。いっぷう変わった家族、倉須家を巡るハートウォーミング(?)ストーリー、待望の第二弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Makos
13
妹巻にして伏線巻。前巻同様歴とした家族モノ。物語終盤の響・リリィの熱い行動とかエピローグとか見所は多し。そして意外と侮れないAct n.5たち。まだまだ残る倉須家の謎。続きの非常に気になるところ。唯一の懸案事項は刊行ペースか。2012/04/18
彩雲
13
素直に面白かった。妹に親友を3人用意し、異なる視点から妹を巡る状況を多角的に見せる手法がまた上手い。作者の思慮が作品の隅々に行き届いていて心地く読めました。親友三人娘の主人公に対する姿勢も敵視・中立・好意と三者三様でありながらごく自然。ぎりぎりまで大人しくしていた主人公が最後に独善娘を一蹴した事が楽しい。独善娘はもっとしょげてて良かったのにw。優しい作品。今後の伏線が二つ。主人公が知らない家族と、主人公が忘れている女の子。今後、この二つがどう描かれるか楽しみです。 2012/01/21
無銘
10
寄せ集め家族のハートフルストーリー2巻目。芽々子メインの回。芽々子やリリィ、響をはじめとする倉須家の面々のときに苛烈で、でもとびきり優しい心のあり方が実に素敵でした。大部分は雑誌で既読だったが、プロローグとエピローグ、そして幕間に入る芽々子の友人3名の話が入ることで新たな側面が見えて一段と良いデキになっている。あからさまに気になる伏線がいくつもあるので、続きが気になる気になる。2012/06/27
たこやき
9
芽々子の心にあるもの、それ自体は、かなり簡単に予想が出来たかな、と思う。ただ、それを知った後のそれぞれ、特に、リリィの行動が凄く男前で格好良い。救いたいと思っている。そして、身近につれてきた。けれども、そこで満足してしまった。身近だからこそ見落としてしまった。そんなことを思い、そして、それを認めたリリィって、本当に男前。なんか、芽々子の話なのに、リリィの方が印象に残った私は何か、読み違えたのだろうか?(苦笑) 色々と伏線も出てきて、で、今度どうなるのか? ……ということで、早く続編、書いてください。2012/04/10
ころん
8
今回は倉須家三女、芽々子が中心。家族依存症な芽々子が、家族との距離のとり方を改めて考える話。芽々子が倉須家に来ることになった事情や家族依存症の理由とか重い設定がありつつも、どうしてこんなにもほのぼのしてるんだろう。みょーりんゆなっちこっちゃんのにぎやかな感じとか、リリィと響の不器用な優しさとか、芽々子の周囲はあったかいなぁ。今回も音楽ネタがちょこちょこ出てきて、にやにやが止まりませんでした。リリィ姉さん以外の、他の来須家の兄弟達の音楽の趣味も気になる。ジャンルじゃなくて具体的にとか。2012/01/08