電撃文庫
桜色の春をこえて

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  • サイズ 文庫判/ページ数 307p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784048860826
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

「あたしの家にくればいいよ?それで全て解決でしょ」高校入学とともに一人暮らしをはじめるはずが、手違いにより部屋を失った真世杏花に救いの手が差し伸べられる。救い主の名は澄多有住。杏花の同級生でもある彼女は、かわいい名前に反してぱっと見は不良、停学歴アリ。一緒に暮らし始めても無愛想でわがままでおまけに生活能力もない。杏花は折り合いをつけるのに難儀するが、時折ちょっとした優しさやかわいげが垣間見え…。これってもしかして、ツンデレ?二人の少女が織りなす、感動の同居×青春ストーリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

KUWAGATA

40
オーソドックスな内容ではありますが、読後に静かな感動が胸を満たす佳品です。少女同士の友情を、まっすぐド直球で描いた内容は、大変好感が持てます。百合ん百合んな展開にもならず、時にシリアスに、そして時にはどこか滑稽に、手探りしながら距離を近づけていく二人の戸惑う心情が行間にうまく表現されていました。最近のテンプレになりつつある台詞回しやテンプレキャラが全く出てこない、古き良きジュブナイル小説の香りがしたのも、ラノベ読者の中では年配組になる私には好印象でした。正統派の青春小説です。もっと評価されるべき。2013/03/04

HERO-TAKA

21
再読。自分にとってはやはり「最良」の作品。小説の「見本」なる作品を挙げるならば、私はこの作品を迷わず推します。物珍しい要素はそれほどないのに、安定感のある筆運びによって描かれる情景及び内面描写に会話。予想も期待も裏切らないのに最後まで見届けたくなる良質の演出。この安心感と安定感のバランス感覚の良さは、きっと天性のものだと思う。惜しむらくは、作者である直井章さんの作品はこれ1作しか出版されていないということだ……。ああ、なんともったいない。様々な運が重なり出版されたこの作品をこれからも大切にしていこう。2019/02/28

ヲタ小僧

20
表紙と題名に釣られ購入。親に捨てられた少女達の友情物語。当然、暗いものが根元にあるわけだけど、物語自体は爽やかなものであった。前半、杏花と有住が仲を深めていくところは謎が多かったりしていまいちのめり込めなかったけど、二人が不仲になったりした後半は、どんどん引き込まれていった。反面、ページ数の関係か簡単に問題が解決してしまったような気がする。しかしどちらも気が強い強い(^_^;)。そして女子高生にしてはかなり渋い趣味だよなぁ。ちなみにこれ、続刊予定もあったようだけど作者の次回作すら出てこない(^-^;2013/05/31

お味噌

20
心温まる良い作品でした!!!。過去に似た境遇をもつ二人が、互いを認め、理解し、罵り合う。読んでいて、同情したり、切なくなったり、熱くなれる。そんな小説でした。いいラストだったなぁ~^^2012/03/11

19
とりあえずイラストが可愛かった(笑) 行き場のなくなった女の子が不良の女の子の家に転がり込む話。物語のつくりとしてはとても単純だけれど、所々に組み込まれる小ネタ(?)が面白くて良かった。2012/06/27

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