内容説明
官能があるから生きられる―。豊富な図像と絶妙な筆致で誘う、あなたの知らない、仏教の豊かな世界。
目次
仏―合一とはきっと、無敵なのだ(歓喜天―抱きあう仏たち;吉祥天女―愛に応える魅惑の天女;弁才天女―香の秘法;降三世明王―踏む者、踏まれる者)
僧―この世は美しい、人の命は甘美なものだ(明恵と善妙―「清僧」にみる官能の世界;慧春尼―尼僧の高徳;光明皇后―湯屋の白い蒸気のなかで;尼と摩羅―説話から聞こえる尼たちの声;僧と稚児―聖なるものとの交流;おっぱい―母と子の絆)
法―愛欲だけは捨てられない(聖なる白象―仏と象と七つの蓮華;地獄絵―官能と苦悶の情景;愛染王法―秘部を射る鏑矢;理趣経―愛の経典)
著者等紹介
西山厚[ニシヤマアツシ]
徳島生まれで伊勢育ち、京都を経て奈良在住。奈良国立博物館学芸部長。僧にあらずして幼き頃より仏教に惹かれ、生きた言葉で仏教を語る。南都官能学会会長
愛川純子[アイカワジュンコ]
静岡県生まれの千葉県育ちで、一男の母。奈良女子大学大学院博士後期課程単位取得満期退学。仏教文学を学ぶ。子どもたちに古文や日本文化の魅力を伝えている。南都官能学会会員
平久りゑ[タイラクリエ]
千葉県生まれのおひつじ座。東京外国語大学卒業、専攻はドイツ語。奈良で働き京都で暮らす。南都官能学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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積読亭くま吉(●´(エ)`●)
2
愛欲では無く、大愛欲へ 仏教は愛欲を昇華させろと説くのですよ…
ybhkr
1
仏教におけるエロスってどこか滑稽。円覚寺の僧と慧春尼のやりとりとか、シモネタじゃねーか!!でも禅問答ですけどね、っていう。ヒンズーから来た神様、カーリーちゃんが夫(シヴァ神)を踏みつけて歓喜の踊りを舞う宗教画に吹いた。吹いたというか、究極だなーと。キリスト教が同じテーマでイラストを描いてもここまで狂気じみたことにならないだろうなぁ。エロスかどうかは別にして本当に恍惚としちゃったんだろうね。俗にいう「アヘ顔」ですよね、性的な意味かはわかりませんが。官能というより、いろいろツッコミたいカンジ。バチ当たり。2011/06/14
たぬき
1
仏陀は苦行という自己否定から自己肯定と言うと歓喜へ2011/05/26
りょんりょん
0
優しく撫でるような語り口。内容はというと、あまり上品とは言えないかもしれないけど、美しくて開放感のある本だと感じました。
nagisa-shiosai1986
0
セクシィ仏教が面白かったので続けて読んだけれど、こちらはちょいと難しかった。(汗)2012/05/03
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- 和書
- 恋人たちの憂鬱 角川文庫