映画館へは、麻布十番から都電に乗って。

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  • サイズ B6判/ページ数 413p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048850803
  • NDC分類 778.04
  • Cコード C0095

内容説明

69歳になっても映画漬け。映画をこよなく愛する男の映画体験記。

目次

第1章 度が過ぎた映画館通い―中学・高校時代(13歳、一人で通った有楽座;麻布十番という町の映画館 ほか)
第2章 映画漬け―大学時代(映画研究会で出会った短編映画;学生映画連盟、60年安保そして留年 ほか)
第3章 “当たり外れ”と興行界―劇場&興行部時代(池袋東宝勤務で知る“現場”;おしゃれなスカラ座勤務。「風と共に去りぬ」と札止め ほか)
第4章 わが有楽座に悔いなし―東宝映画と映画調整部(松岡副社長(当時)の号令で製作の世界に
「連合艦隊」と「発信人は死者」そして「地震列島」 ほか)

著者等紹介

高井英幸[タカイヒデユキ]
1941年東京都生まれ。立教大学卒業後、1964年東宝に入社、興行部へ。最初の11年は、有楽座、スカラ座、日比谷映画など映画館に勤務。その後、東宝映画の製作現場へ。1983年から映画調整部で企画、編成の仕事に従事。2002年より、東宝代表取締役社長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シブ吉

25
テレビやビデオ、DVDなどで観るのと、その時代の空気とともに観た映画では、やっぱり受ける印象も違うのでしょうが、映画黄金期を体験した筆者がとてもうらやましくなりました。名作のタイトルがページにあふれてくるだけで、読んでいて嬉しくも有り、またまた映画が観たくなってしまいました。映画館の何でも係から、興業の仕事、そして社長職と、数奇な運命をたどった筆者の、まるで映画「ニュー・シネマパラダイス」のトト少年のような、その、根底にある「映画への愛」を感じさせられた一冊でした。2012/12/30

kiyoboo

9
東宝の相談役である筆者の映画への愛がよくわかる本だった。面接の志望動機を問われた時に「映画を通じてこの世の森羅万象の一端に触れたのでぐれずに済んだ。出来れば映画界に少し尽くしたい」と言ったそうだ。まさに映画漬けの半生だった。映画製作の現場話も興味があったし、知っている映画も見たくなる映画も数多くあった。吉永小百合さんを助手席に乗せて撮影所まで送り迎えするシーンなど想像するだけで楽しかった。欲を言えば筆者の成長や出世の話と映画の話を別にしてもらうと大変読みやすかった。2013/01/27

2
東宝に入社し、代表取締役社長まで務めた著者の映画人生を綴った連載を纏めた回顧録。中学生から大学生までの間に観た話、東宝に入社して劇場を運営する側に回ってからの話、そして劇場を離れて製作側に回ってからの話という、個人的な当時の状況と共に想い出の映画や劇場について語られている。映像技術についての話までしてくれるので勉強になる。これからの話として映画をどう保存していくかということろまで視野に入れて書かれているところに過去のノスタルジーで終わらない素晴らしさがある。2011/10/10

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