内容説明
無趣味人のヒデミネさんはふと思った。蕎麦打ち、ヨガ、ガーデニング…世間に趣味といわれるものは数あれど、自分が打ち込める趣味は持てるのだろうか。そもそも趣味って何だろう?見て、聞いて、やってみた趣味漫遊記。
目次
趣味の発見―人生の味わい
幕末をゆく―官僚は「鉄道」と「坂本龍馬」がお好き
マニアの苦悩―「航空無線」を傍受せよ
硬めの愛―男は「蕎麦」、女は「ヨガ」
スタンプ巡礼―「八十八カ所巡り」から「切手」「消印」「手相」まで
地球に優しく―「エコ」の醍醐味
備えよ常に―楽しい「防災」
カメの気持ち―「カメ」になった人々
本当はさめている?―「ファン」「ゲーム」「ラジコン」心理
レーンを読む―ひとりで「ボウリング」
時間潰しの作法―「武士道」に「階段」
田舎の時間割り―「
著者等紹介
高橋秀実[タカハシヒデミネ]
1961年、横浜市生まれ。東京外国語大学モンゴル語学科卒業。テレビ番組制作会社を経てノンフィクション作家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mitei
368
確かに著者の言う趣味はなんですか?という問いかけに簡単に答えられず、職場でも趣味は何?と聞かれてよく悩むのでそういうもんだなと思った。逆にそこをついて色んな取材をしたのが本書。本当に趣味を持っている人って、周りの目も気にせずに突き進めるのはいいな。私もそういう趣味を持ちたい。しかし一々突っ込みが面白かった。2016/11/30
Nobuko Hashimoto
26
タイトルにビビッときてめくってみたら、相性の良さそうな文章。抜群に面白かった『弱くても勝てます』の著者だった。納得。あるとき講演会の質疑応答で趣味を聞かれて困惑したことから、ヨガ、切手収集、ガーデニング、ボウリング、登山といった定番からエコ活動、防災など多種多様な余暇活動に勤しむ人々を訪ねて、自らも実践してみる連載がスタート。著者の心の中でのツッコミや戸惑いが面白い。ヨイショするでもなく揶揄するでもない、絶妙な描写がユーモアに満ちててよいと思うのだけど、そう受け取らない読者もいるようですね。(^_^;)2022/02/20
HiroNuma7
24
様々な趣味を持った人にインタビューする本です。長年続けているうちに趣味に縛られてしまう人。将来を見据えて趣味を作っている人など、十人十色で面白かったです。旦那さんと楽しんだボーリングを黙々と続けている未亡人の方が印象深かったです。勝負事で集中するため、ボーリングをしている間は旦那を思い出さないという女性。彼女から語られる生き様は、逞しさとともに、若干の息苦しさも感じました。同じ趣味でも、その人の性格によって、取り組み方が変わるのが興味深かったです。著者がインタビューした趣味を体験するのも良かったです。2016/12/10
魚京童!
17
趣味は読書です。2013/12/12
MURAMASA
15
このところヒデミネさんのルポが面白くて何冊か読んでいます。今回の作品は、ヒデミネさんの中ではオーソドックスな方でしょうか、『やせれば美人』『はい、泳げません』のように自分や身内を切り売りするようなヤバさはなく、「趣味」をテーマに様々な人から話を聞いています。でも読めば読むほど、「趣味って何だろう?」って思えてきます。楽しくて夢中になって、人によってはそのために生きているといってもいいほどのもの、なんて思うのだけど、本書で出てくる多くの人が、「時間をつぶすため」と言ったり、続けることが目的のように 続2010/04/11