内容説明
独り暮らしの日常と不思議な世界をいったりきたりの愛おしい日々を描く。Suicaのペンギンでおなじみ、坂崎千春の少し不思議なコミックエッセイ。がつがつできないマイペースなあなたに贈りたい、ささやかな、人生の応援歌。
著者等紹介
坂崎千春[サカザキチハル]
絵本作家・イラストレーター。東京藝術大学美術学部デザイン科卒業後、ステーショナリーメーカー制作室のデザイナーとして勤務。1998年よりフリーのイラストレーターとして活動を開始する。JR東日本のICカード「Suica」のペンギンやダイハツの自動車・ムーヴコンテの「カクカク・シカジカ」、ゆめ半島千葉国体の「チーバくん」、雑誌「ku:nel」のイメージキャラクター「クウネルくん」など、キャラクターデザインも多数手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tokotoko
46
ほんわかしてるけれど、ちょっぴり切ない。けれど、どこか健気。そんなキャラクターを生み出す坂崎さんに、私、ひそかに憧れています。だからこの本も、ひそかに買って持ってました!心のいろんな大きさのつぶやきが、イラストになっています。思い出つぶも、大人つぶも。時々しっとりと、こぼれ話も。雲みたいに浮かんで、次から次へと流れて行きます。今も坂崎さん、うわのそら、持ってるかな?私ももーっとうわのそらを大きくして、いろんな雲、流したいなーー!2015/03/14
ひめありす@灯れ松明の火
42
帯の「一番好きな人にはまだ巡り逢えていない。リボンもフリルもピンクの服も~」という帯の文句に、これは私達の為の本だ!と直感的に閃く。現実には不満と不足が手を取り合って私達の前でぬりかべみたいだ。でも、立てちゃってる。生きちゃってる。負けてない。そんなうわのそらは坂崎千春さんの妄想がつまった一冊。でもその妄想は夢見がちな乙女謹製の白馬の王子様が出てくるようなものではなく、少し病んだようなビターで残酷で不思議な世界でした。手塚治虫とか藤子不二雄のSFにありそうな感じ。苦い。閃きとはだいぶ違ったけどこれはこれで2017/09/02
ハンナ
11
図書館。なんと、Suicaのペンギンをデザインした方だそうで…。びっくり!内容は、すーちゃんの元祖版というカンジ(意味不明!)。「幸福の機械」の話しは、シュールを通り越して、怖かったー!!「すずめちゃん」の話しは、共感するなー。楽しかったことを、素直に伝えて何故悪いんだろう?すずめちゃんがバロメーターみたいになっているけれど、「会いたいです」ってメールを打つところは大人だなぁ…。2013/04/19
aisu
9
私にもある部分と、私とは違う部分。こんな風にコミックエッセイとして表現出来てすごい。ちょっと切ない、胸がイタい、そんな気持ち。2011/06/22
けろけろ
8
のほほん、ほのぼのイラストで、最近よくあるゆるーい感じの癒し系の本かと思いきや、違った。けっこうビターなエッセイ。ビターだけど、苦すぎない。昔負わされた古傷がチリリとうずく感じ。けっこう好きでした。2010/07/18