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内容説明
なんでもない、けれどとてつもなく大切な17歳の一日、一日。『小学生日記』でデビューした華恵さんの読むうちに胸がいっぱいになる、宝箱のようなエッセイ集。
目次
水色のおんぶ紐
天狗岳行き
金魚の行方
祭りの後で
東京的クリスマス
三年経って
ひとりのときに出会うもの
卒業遠足
谷中の春
食べ歩き
アート的な時間
整理整頓を習いに
おそろいのTシャツ
巣鴨で会う
ネコ道のイノキ
ウメさんのごちそう
遠いところへ
春の農場実習
雨の日の私
著者等紹介
華恵[ハナエ]
1991年、アメリカ生まれ。6歳の時から日本に住む。10歳からファッション誌でモデルとして活動。2003年、短編映画「ハナとオジサン」で女優デビューし、TVCFにも出演。「ポテトサラダにさよなら」で、読売新聞社主催全国小・中学校作文コンクール文部科学大臣賞を受賞、それを収録した『小学生日記』が初の著書となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ほほほ
24
寺山修司さんの文庫本の表紙でも有名な華恵ちゃんのエッセイ。彼女が高校生前半の頃に書いたもの。これくらいささやかで、日常に沿った文章が読んでて一番心地いいかも。自分まで心が清らかになったような清々しい読後感。華恵ちゃんの性格の成せる業なんだろうなぁ。思春期の緊張感の裏で、その繊細さを優しさにも強さにも変えることのできるしなやかさ。丁寧に育てられて、丁寧に生きてきた証だと思う!毎度出てくるきっぱりとしたお母さまも素敵。華恵ちゃん自身が撮った写真がまたいい!ホンマタカシと山登り行くくらいだもんな。かっこいい。2014/05/08
りえこ
7
日常のひとつひとつ起こる事にきちんと向き合っていて素敵です。感じたり知ったり、キラキラしているなー。2022/01/14
みるくるみ
6
初めて読んだ華恵さんのエッセイ。同い年なのに、こんなに丁寧に描けるなんてやっぱり才能なのかな。金魚のお話で私もちょっとした失敗で金魚を死なせてしまったことがあったのを思い出して切なくなりました。あとは巣鴨で会った華恵さんの祖父母のお話や用務員のウメさんのお話が好き。思春期独特のツンケンした表現もありつつ、家族や友達思いな場面もあって素敵な人だなあと思いました。2013/07/01
けろっぷ
4
学校の雰囲気が好き。自由な校風なのに「菊組」、とか、ウメさんの優しさとか。先輩後輩の仲の良さもいいなあ。 おじいちゃんやおばあちゃんを大切に思う気持ちも、友達との関わりも、みんな好き。今回は写真も載ってたので、彼女の見ている世界を覗けて、そこもよかった。 2013/01/22
whiks
4
文章力よりも「感性」が鋭い作家さん。自分の気持ちや感情、そうした種々の内面を端的な言葉で他者へ伝える力がとても強い。同じ時間を過ごす女の子たちはもしかしたら共感を覚えるかもしれません。(その反面、純粋さに嫉妬を覚えるかもしれません)それでも、彼女の感性は、なんとなく普段の日常を別の視点で表現してくれます。だから、私たちの日常も普段と違う視点で見ようと心掛けさせます。2011/03/14