出版社内容情報
和歌短歌の千三百年を背負って詩歌の近代を切り開いた佐佐木信綱。明治の和歌革新の動きが高まる中、うたのあるべき姿を求め続けたその軌跡を通して短歌百年の奥行きを極める画期的論考。
内容説明
唱歌「夏は来ぬ」、軍歌「水師営の会見」、万葉集の基礎『校本万葉集』。そして、おのがじしに、歌の徳、晴の歌。和歌短歌の千三百年をむんずと背負って詩歌の近代を切り開いた佐佐木信綱。うたのあるべき姿を求め続けたその軌跡を通して短歌百年の奥行きを極める画期的論考。
目次
第1部 明治(われ春風に身をなして;和歌革新への道;和歌革新運動と信綱 ほか)
第2部 大正(人の世はめでたし―『常盤木』という着地;試の日は我らにぞこし―関東大震災と『校本万葉集』;崩壊からの出発―震災後の短歌)
第3部 昭和(ひろく、深く、おのがじしに―歌に対する予の信念;わが此の声低くしあれど―大戦前夜の信綱;海は山は昨日のままの海山なるを―信綱の敗戦 ほか)
著者等紹介
三枝〓之[サイグサタカユキ]
1944年、山梨県甲府市生れ。早稲田大学在学中に「早稲田短歌会」で活動。1992年、歌誌「りとむ」を創刊、現在発行人。現代歌人協会賞、若山牧水賞、芸術選奨文部科学大臣賞、齋藤茂吉短歌文学賞、角川財団学芸賞、現代短歌大賞、迢空賞、日本歌人クラブ大賞、紫綬褒章、旭日小綬章他を受賞及び受章。日本歌人クラブ顧問、山梨県立文学館館長、日本経済新聞歌壇選者、山梨日日新聞新春文芸短歌選者、宮中歌会始選者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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