出版社内容情報
名句は誕生したときから光を宿している。
しかし、その光を感じとる読み手がいなければ、光は孵らない。
胸に一灯を点じるような静謐な光であったり、目のくらみそうな衝撃的な光であったりと、その魅力はさまざまである。
韻文を韻文として読む力がなくして、俳句を深く掘り下げて味わうことは出来ない。一般的な読みに終わることなく、一句を生かす読み方を探ることで、一句一句の宿す光を引きだし、世界最小の詩“俳句”の力を浮かび上がらせる。現代の俳句をよみ、鑑賞するための必読の書。
内容説明
こんなにも深く俳句が読めるとは。読む力とは、俳句の持つ光を発掘し、その光を孵化させること。俳句をより深く読むことに挑んだ新しい鑑賞書誕生!
目次
1 季語の力を読む(一句に封じられた時間を読む;鑑賞の手掛かりを見つける ほか)
2 表現の力を読む(風土の持ち味を読む;題材の力を引き出す ほか)
3 十七音の力を読む(根源へのまなざし;俳句の物語性 ほか)
4 構成力の可能性―友岡子郷「貝風鈴」三三句を読む試み
著者等紹介
井上弘美[イノウエヒロミ]
1953年京都市生まれ。俳人。俳句雑誌「汀」主宰。「泉」同人。早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了。公益社団法人俳人協会評議員。日本文藝家協会会員。俳文学会会員。朝日新聞京都俳壇選者。「NHK俳句」2019年度選者。武蔵野大学特任教授。早稲田大学エクステンションセンター講師他。句集に『あをぞら』(第26回俳人協会新人賞)他、句文集、著書など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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