内容説明
来し方の愛憎と、銀座「卯波」の女将としての日々の哀歓と。華ある92歳、感動の最新句集。平成6年から平成10年まで。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新地学@児童書病発動中
62
銀座の小料理屋「卯波」の女将として働きながら、作句を続けた鈴木真砂女さんの93歳(!)の時の句集。豊富な人生経験を感じさせ、読んでいるとほろ苦い笑いが浮かんでくる俳句が多くて非常に良かったです。実は句集を通して読んだのはこれが初めてでした。1つ1つの句がバラバラになっているのではなく、物語としてつながっていることもありました。つながっている句と句の間の行間を読む楽しみもあります。酒強く無口な人の墓洗う/何事も半端は嫌ひ冷奴/昼寝より覚めてこの世と知りにけり/気に入った句を抜き出してみました。2013/10/18
あーさん☆GWは墓参りをハシゴしました。暑くてバテました。
59
図書館の本なのに書き込みされてる句集(¯―¯٥)2020/09/13
ででちゃん
8
かのことは夢まぼろしか秋の蝶。。。 苦悩も哀しみも、付き纏う汚れを落として、31文字の世界に置いてみると、色あざやかに 本質が浮き上がる。 そんな句集だと思いました。 2013/10/28
元気伊勢子
6
近所に咲いている紫木蓮を見て、何と艶やかなんだろうと感激した。この句集は、鈴木真砂女晩年の句集。この方の世界観の豊かさには、本当に驚かされる。華やかさ、艶やかさだけでなく侘しさや寂しさなんかも入り混じっていて素晴らしかった。2023/04/08