怪books
妖怪の理 妖怪の檻

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 526p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784048839846
  • NDC分類 388.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

時代によって、時に親しまれ、時に蔑まれてきた「妖怪」。言葉や図像から変遷の歴史を辿り、不確実なこの存在について考察する。徹底的に妖怪と向き合ってきた作家がものす、画期的な妖怪解体新書!

内容説明

“妖怪”に不思議なことなど何もない。本当はみんな知っている。“妖怪”とは何なのか。誰もが知っているけれど、誰も語れなかった不思議のすべて。

目次

妖怪のことを考える前に
妖怪という言葉について
妖怪のなりたちについて
妖怪の形について
講演録 通俗的妖怪と近代的怪異
妖怪のことを考えているうちに

著者等紹介

京極夏彦[キョウゴクナツヒコ]
小説家・意匠家。1963年北海道生まれ。94年、かねてよりアイデアを温めていた妖怪小説『姑獲鳥の夏』で鮮烈な小説家デビュー。著作は95年『魍魎の匣』(第49回日本推理作家協会賞受賞)、97年『嗤う伊右衛門』(第25回泉鏡花文学賞受賞)、02年『覘き小平次』(第16回山本周五郎賞受賞)、03年『後巷説百物語』(第130回直木賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

85
妖怪についての評論といったところでしょうか。詳しく妖怪について語っています。所々難しいところもありましたが、理路整然とした妖怪論は読みやすく、面白かったです。妖怪についてここまで考察した本はなかなかないのではないかと思います。妖怪に興味があるので、また時間をおいて再読したいですね。2017/07/12

紅はこべ

38
現在世間一般で使われている妖怪という言葉が何を指すのか、それが具体的に意味するものを、江戸時代から始めて文献学的に検証する。結論から言っちゃうと、妖怪の概念の生成に最も影響があったのは水木しげる大先生ということ。京極さんの水木先生へのリスペクトは半端じゃない。ひょっとして柳田國男大先生よりも尊敬してる?文章はわかりやすく書こうとして、かえってまだるっこしくなった感がある。本職の研究者ではないという意識のせいか、「これは〜を本職の批判するものではない」という表現がやたら目についた。2011/02/06

Yuri

11
大論文!と言っても過言ではないかと。妖怪の『全て』が記されていると思います。妖怪という言葉そのものの成り立ち、妖怪を妖怪たらしめる背景。めっちゃ勉強になりました。2020/06/04

りょうけん

8
実に読み辛い本です。 まるで教科書です。 しかもその昔尤も苦手とした科目「古典」の教科書の様な。 読み始めるとすぐに眠くなります。 読んでも意味がとれないといつしか意識は跳んでしまって落ちています。 でわなぜ読むのでしょう。 それは我が趣味は能動的読書だからです。 なにも面白いから楽しいから読むだけが「読書」でわないのです。 こんな感想ではそのうち「落ちる」でしょう。 でも、本当はもの凄く為になるいわば「学術書」です。 もちろん強い意志の力による能動的読書しか歯が立ちませんのでご注意を。 誠にすまぬ。2016/02/29

みっちゃん

7
ごく真面目?に妖怪について論じた本。初めは硬い内容が続いて理解が難しかったが「妖怪のなりたちについて」から俄然面白くなった。妖怪は見た目がすべて。水木先生は偉大なり。2015/02/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/575864
  • ご注意事項