内容説明
気骨の作家、最後の連載エッセイ。
目次
仕事と人生(文章は手と足で書く;残された歳月;恰好の良い人 ほか)
対談 戦争と文学―城山三郎&佐高信(“軍国少年”が見た戦争;昭和の戦争文学と杉本五郎『大義』;海軍と陸軍、日米の戦争文学 ほか)
在りし日の面影(母性本能をくすぐる(渡辺淳一)
城山さんへの負い目(佐野洋)
『落日燃ゆ』前夜(梅澤英樹) ほか)
著者等紹介
城山三郎[シロヤマサブロウ]
昭和2年、名古屋市生まれ。海軍特別幹部練習生として終戦を迎える。一橋大学卒業(山田雄三ゼミナール)。昭和32年、『輸出』で文學界新人賞を受賞後、本格的な執筆活動に入る。昭和34年、『総会屋錦城』で直木賞受賞。組織と人間の問題を深く追及した傑作を次々と発表。日本の経済小説の先駆者といわれる。『落日燃ゆ』で吉川英治文学賞、毎日出版文化賞受賞。平成8年、伝記文学の新しい領域を拓いた功績で菊池寛賞受賞。平成19年3月永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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よし
4
五木寛之「 城山三郎の訃報を聞いて最初に感じたのは、一つの時代が終わったということだった 。経済活動に志が伴っていた時代 その時代のことである。」2020/11/27
ikedama99
2
市立図書館から借りてきたので、線も引けず付箋もはれないのは結構ストレスがたまった。エッセイ、対談、城山さんとは・・という文の3つのパートがあるが、やはり本人のエッセイの部分が読んでいて面白い。対談では、こだわりのような部分も出てきて、それはそれで面白い。最終パートは、なくなられてからの寄稿文なので、それぞれ書いた人の気になった部分が異なるので、また城山さんのいろいろな面が見えてくる。もっと作品にあたってみたくなった。2015/08/09
aotomidori
2
巻末の「在りし日の面影」での角川歴彦氏の「この全集を通してその思いを表現したい」というのが残った。2012/06/07
のうみそしる
2
気軽に読めるエッセイ集。しかし気づけば一気に読破。氏の信念が伺えた。2011/11/15
みりん。
2
城山三郎さんといえば、言わずもがな経済小説の名著者さんですね。大好きな作家さんの一人、でも故人のためかどういった人なのかを知らないでいましたので、海軍の話や歯に衣着せぬ作家論はなかなか刺激的でした。2010/05/25