内容説明
美人金なし。―美容整形に惜しみなく努力と金を注ぎ込み、名実ともに「美人」で「貧乏」になった中村うさぎ。ありとあらゆる手立てを尽くして、抗えないはずの「加齢」に果敢に立ち向かってきたのだが…。人生、ままならぬこともある。欲望のままに生きる暴走女王がもの申す、最新エッセイ集。
目次
1 オンナの自画像(部屋を片付けるより寒さに耐えるほうを選ぶ私って;蔓延する「干物女」たち;世界を探し、自分を探し、ようやくわかったのは ほか)
2 美意識過剰症候群(この自己愛の在り方は「女子校的価値観」によるもの?;自分の周りにいる人以外はリアルじゃない;箱の中の何百粒のビーズ ほか)
3 恋と映画とメシ三昧(不発に終わった勝負デート;自己肯定の快感こそ、今そこにある危機;すべてはセロトニンのイタズラか? ほか)
著者等紹介
中村うさぎ[ナカムラウサギ]
1958年福岡県生まれ。同志社大学卒。OL、コピーライターを経て『ゴクドーくん漫遊記』で小説家デビュー。ファンタジー小説の分野で活躍する一方、自身の壮絶な浪費生活を綴るエッセイ「ショッピングの女王」シリーズで注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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桜もち
29
『ブス感を与えるメンタリティ』と題した一節でうさぎ氏がこう言っているので思わず膝を打った。育ちの悪さや気の強さやわがままさは全てブス感に直結しないが、ふてぶてしさだけは、ブス感に直結するんですって。ブスオーラ(凄い字面)だけは出したくないなあ。可愛げが大事だということだそうだ。いつもニコニコしているのも疲れるが…2016/01/21
青蓮
23
すっかり中村さんの本にはまってしまいました。自分の経験に基づいた理論で言いたいことをはっきり言うという姿勢が好きです。読んでると、本当に中村さん体はってるなぁ、とつくづく思います。だからこそこう言うエッセイが書けるのでしょう。愛されたい人から愛されなかった(親)という1文に納得。そこは私も同類です。だから彼女の言葉が響くのかな。作中に出てきた映画も見てみたいです。2014/06/27
なっちゃん
18
初めての作家さんでしたが、面白かったです。歯に衣着せぬ物言いが気持ちいい。他の作品も読んでみよっ。2013/11/16
re;
8
『私は自分の人生を正当化したいだけなのか?』自問するうさぎに共感。相変わらず支離滅裂なんだけど、それがとっても人間らしい。昨日まで私を支えてきた価値観が明日も私を支えてくれるとは限らないじゃない?じゃあその崩壊したアイデンティティをどうすんのか?ってなった時に、くよくよしててもしょうがないわけですよ。そしてそんな目まぐるしい自分をさ、無条件に肯定してあげられるのって他ならぬ自分しかいないじゃない?うさぎにとって、恥部を晒す事=お仕事じゃなく自分と向き合い思考を昇天させる一つの方法なのかもなぁ。2016/02/08
フクミミ
6
うさぎさんの本はよく読むのですが、これは取りこぼしのように未読だった本。 私も世間を震撼させた女性犯罪者には興味があるなぁ・・ うさぎさんには早く元気になって、また私達を楽しませて欲しいです。2013/11/19