内容説明
被害者の声を聞くことができない唯一の犯罪、殺人。その過酷な捜査に立ち向かう精鋭部隊が、警視庁捜査一課殺人犯捜査係だ。桜田門のベールに隠された組織、犯人を割り出し・捕らえ・落とす捜査、技術、取調室の攻防を描き出し、現在の捜査一課がもつ脆さにまで肉迫する問題作!『警視庁捜査一課特殊班』で話題をさらった著者の、警察ノンフィクション第二弾。
目次
第1章 女―平成八年、自称デザイナー狂言誘拐・殺人事件
第2章 花形―桜田門の看板部隊
第3章 臨場―発生、警視庁が動く
第4章 容疑者自殺―昭和六十年、大手建設専務夫人殺害事件
第5章 割る―ホシを浮上させる技術
第6章 落とす―取調室の攻防
第7章 自白―平成八年、不動産ブローカー保険金殺害事件
終章―あとがきに代えて
著者等紹介
毛利文彦[モウリフミヒコ]
1963年、静岡県生まれ。警察問題や司法問題などを中心に取材活動を展開している
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雑食奈津子
6
捜査一課というグループを主人公に据えて、捜査が展開されていく様を現実にあった事件で説明してくれる。臨場感と迫力ある、それでいてどうしようもない人情話と、ところが理知的な計算も垣間見える瞬間も多く、読み進める手は止まらない。ただの資料とはいえないほど、詳しく説明されていて好意的。2017/06/21
座敷童
4
作品名は忘れてしまったが、参考文献に上がっていたのをMEMOしていたのを思い出して図書館で借りてみた。 かなり内部に詳しい描写が多く、実際の事件の裏側まで記録されている。ジャーナリストであるにも関わらず、ここまで情報を得られたということに驚いた。2017/06/03
ほむ
1
誉田哲也さんの『ストロベリーナイト』参考文献から読もうと思って。 今まで知らなかった警察内部の情報とか理解できたのでこれからドラマや小説読んでいくうちで参考になりそうです。『ストロベリーナイト』本編もドラマも、この本を参考にしてるんじゃないかなと思うくらい、滲みでているような気がします。上下関係や地取り調査など、ストロベリーナイトでは映像で出ていて、もっと警察について知りたいと思うようになりました。『特殊班』も読みたいです。2012/02/22
Miyaz
0
星42012/02/03
tai65
0
星5つ2012/10/25