内容説明
現実を把握する力こそが、本当の頭のよさだ。場を読む力ですべてスッキリ。
目次
第1章 頭がよければ、人は幸福になる
第2章 連なる意味をつかまえる力が、文脈力だ
第3章 文脈力を鍛える、身につける
第4章 文脈力の土台、記憶力
第5章 「頭がいい」とは、文脈力である
第6章 「頭がいい」を、技化する
著者等紹介
斎藤孝[サイトウタカシ]
1960年静岡県生まれ、東京大学法学部卒。同大学大学院教育学研究科博士課程を経て、明治大学文学部教授。専門は、教育学、身体論、コミュニケーション論。著書に『身体感覚を取り戻す』(新潮学芸賞受賞)『声に出して読みたい日本語』(毎日出版文化賞特別賞)など
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
wanichan
49
「文脈力」とは、物事の意味を見抜く力だと感じました。人との会話の例えが分かりやすかった。自分の話ばかりをだらだらとしていても、相手はつまらない。話をしながら、その場の流れや自分の会話の着地点をわかっている人の会話は魅力的に思える。主観と客観を交えながら、一歩踏み出す力を鍛えたい。2015/05/19
スズコ(梵我一如、一なる生命)
19
まさに書かれている通りだと思います。結局、会社、社会の中で生きるということは人と人との繋がりの中で生きることに他ならない。空気を、文脈を読んで切り返して行く力が無ければ、自分の存在は無か、(文脈をぶった切る)悪にしかならない。文脈を捉えて話すということには、相当のレッスンを必要とするのだが、妄想のように頭の中で完結をするレッスンを多くしてきた自分には、足りないところをズバリ言い当てられ、心と耳の痛い読書でした。もっと文脈を心がけて生きていくレッスンをしよう。2015/05/31
Kei
16
頭が良いというのは状態の事。あまりこの人の本を読んだことはないが、この人すごいなと感じた。色々と参考になったので、自分でも実践してみようと思う。2016/08/20
かやは
16
初めに語られている「頭がいいと人は幸せに感じる」という言葉に一番共感した。日々どうしたら楽しく過ごせるかを考えているが、物事の文脈がなんとなく見えたとき、自分の頭が冴えているときは本当に楽しく感じる。これはお金もかからないし一人でできることだから、頭が良くなれば楽しく生きられると改めて思った。2015/02/19
かしまさ
12
結構おもしろい本でした。本当に頭がいい人の話は聞いていておもしろい、飽きない。分かりやすいだけでなくて中身もちゃんとしっかりしている。それは「文脈力」といって、これまでの知識や経験をその人なりにまとめて発信できるからだ、という本。独りよがりでも駄目、主観が含まれないのも駄目。身近な人を思い浮かべながら、そういう人いるなぁ、と思いながら読みました。2020/08/25