裏方―物言わぬ主役たち プロ野球職人伝説

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裏方―物言わぬ主役たち プロ野球職人伝説

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  • サイズ B6判/ページ数 285p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048839051
  • NDC分類 783.7
  • Cコード C0095

内容説明

1994年10月8日、勝った方が優勝という中日‐巨人戦で、ベテラン審判が犯したボーンヘッドの真実。1997年、ヤンキースに移籍した伊良部秀輝とともに海を渡った専属トレーナーの挫折。“グラウンドの神様”と呼ばれる甲子園グラウンドキーパーの雨との闘い。現役時代に挫折を繰り返した捕手が、自分を捨て投手の盛り上げ役に徹するブルペンコーチになるまでの足跡。1985年、優勝した阪神の守備に貢献したグラブ職人の挑戦と、その苦い結末。1995年、日本シリーズに備え対戦相手のゲームを14試合追う若きスコアラーの情熱と敗北。広島の黄金時代を築いた“伝説のスカウト”が、初めて体験した“誰も獲らない”一年…プロ野球の裏の主役とも言える男たちの、ひたむきで力強い物語を全8編収録。

目次

指一本ぶんの行方―審判・福井宏
ニューヨーク・ニューヨーク―トレーナー・吉田一郎
もっと、もっと降れ―グラウンドキーパー・辻啓之介
ブルペンから見える風景―ブルペンコーチ・石山一秀
陽のあたらぬ証し―グラブメーカー・畠山佳久
十四試合―スコアラー・田中彰
ごんたぐれ探し―スカウト・木庭教
いつかのために―あとがきにかえて

著者等紹介

木村公一[キムラコウイチ]
1961年東京都生まれ。独協大学経済学部卒業後フリーライターとなる。野球を中心に硬質の文章を綴りつづけ、96年には「ブルペンから見える風景」で第3回ナンバー・スポーツノンフィクション新人賞を受賞。マンガ原作や、韓国、台湾を初めとする海外野球などにもフィールドを広げている
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シュラフ

26
プロ野球というのはスポーツのひとつなのであるが、その裾野のひろがりを考えると巨大な産業であると気づかされた。野球に直接にかかわるのは選手・監督・コーチなのであるがその裏方として紹介されているのが、審判・トレーナー・グラウンドキーパー・ブルペンコーチ・野球道具メーカー・スコアラー・スカウトの人々たち。そして高校・大学野球界、社会人野球界、などがある。コンテンツとしての存在感も大きい。ゲーム、スポーツ新聞・雑誌、などでプロ野球は欠かせない。これらにかかわる一人一人の野球への熱い思いがプロ野球を支えているのだ。2016/07/30

H. Ishii/TRGE

0
プロ野球の裏方にスポットを当てる。取り上げているのは、審判、トレーナー、グランドキーパー、ブルペンコーチ、グラブメーカー、スコアラー、スカウト。その役職の紹介というよりも、その職業に携わる人の人物伝となっている。ブルペンで球を受けるキャッチャーは一年で10万球超を数えるそうだ。2016/07/10

Stair512754

0
プロ野球に携わる「裏方」の人々の物語 伊良部とともにアメリカに渡ったトレーナーの挫折 最後まで旧式のプロテクターに拘った審判のミスジャッジ・・・ 華やかなカクテル光線に彩られたグラウンドで活躍するスター選手達 そして彼らを支える職人達の矜持 決して日の当たらない場所 渦巻く様々な思惑 いくらプライドを持って 素晴らしい仕事をしている裏方の職人達も 大きな流れには逆らえず 石を歯で噛むような思いを強いられているのだ 全て切ない8篇のドキュメンタリー どれも極上の物語だ 2011/02/13

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