内容説明
これほど明らかな史書の記録を、なぜ学界は抹殺してきたのか?歴史学界が主張するように、神功皇后やヤマトタケルはまったくの架空の人物なのか?日本書紀、好太王碑、三国史記、鉄剣銘文など、記録が伝える古代史を検証する。
目次
序章 古代天皇はなぜ殺されたのか
第1章 神武の復活
第2章 邪馬台国と大和
第3章 崇神天皇の虚像と実像
第4章 国家統一へのドラマ
第5章 好太王碑の証言
第6章 「天皇一家急死」のなぞ
終章 古代史に新たな光を
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Daisuke Sato
0
著者曰く、戦後の歴史学者の多くは日本書紀、古事記の神武天皇から神功皇后までの15人を架空の世界へ追放した。だが自明のように断定的に述べる説は、実のところ何の根拠もなく、直感と大まかな当て推量で作り上げた仮説に過ぎないと。騎馬民族説や二朝並立論など実に稚拙な論法を根拠としており、結局のところ戦後自虐史観、日本書紀は軍国主義の象徴とみなされ14代までの天皇は歴史上から抹殺されるに至ったとの事である。しかしながら著者の言うとおり日本書紀の信憑性も含め、多角的に視野を広げることが肝要である。と2017/06/01