内容説明
恋愛と同じぐらい大切なのに、もっときちんと知りたいのに、ちゃんと語られないことだから。鴻上尚史がセックスを考え、感じ、アプローチし、ウンチクを傾け、まどい、追究した、画期的エッセイ。
目次
SEXと頭痛―「汚れたい」という願望をずっともちつづけてきたのではなかったか。(佐野真一著『東電OL殺人事件』より)
SEXとテクニック―わたしには性欲がないんだ、と自分に言い聞かせました。(キム・キャトラル、マーク・レヴィンソン著『サティスファクション』より)
SEXと忘我―サダ、おたがいのノドを絞めると気持ちがいいって話、聞いたことあるんだ。(映画『愛のコリーダ2000』より)
SEXと本能―他の動物とくらべて人間の性の営みがいかに珍妙であるか(ジャレド・ダイアモンド著『セックスはなぜ楽しいか』より)
SEXと幻想―人って、時々は動物にならないと呼吸困難になるものなのね(内館牧子著『義務と演技』より)
SEXとコメディー―大ロマンスは、みんな、初デートでベッドインしてる、と思うわ(ドラマ『セックス・アンド・ザ・シティー』より)
SEXと禁忌―あたしたちみんな、神様のつくったおもちゃなんだもんね(内田春菊作『目を閉じて抱いて』より)
SEXと変態―俺は犬や。(喜国雅彦作『月光の囁き』より)
SEXと論理―あなたがどんな性生活を送っているか言ってみたまえ。(ジェフリー・ウィークス著『セクシュアリティ』より)
SEXと老年―おばあちゃん、濡れることがありますか?(大工原秀子著『老年期の性』より)
SEXとおとぎ話―こんなにピンピン立っちゃってるんだよ!(バーナード・スレイド著『セイタイム・ネクストイヤー』より)
SEXとP―スキンシップの延長の静かな遊戯だった(松浦理英子著『親指Pの修行時代』)
SEXとシャワー―君も俺も、名前を持たない。(映画『ラストタンゴ・イン・パリ』より)
SEXとサバイバー―外に出たがる人間が変なんだ(映画『トマ@トマ』より;SEXと技術―粘膜としてそこに存在しているという瞬間ね(斎藤綾子、伏見憲明著『対話 快楽の技術』より)
SEXと人生―あんたの靴下の匂いやら、あんたの肌着の匂いやら。(映画『赫い髪の女』より)
SEXと溺れること―技術、つけるだ。(鴻上尚史作『ものがたり降る夜』より)
SEXと歴史―うちら十七で男の百人抜きぐらいしたぜえ(赤松啓介著『非常民の性民族』より)
著者等紹介
鴻上尚史[コウカミショウジ]
1958年生まれ。早稲田大学法学部卒業。81年、早大演劇研究会を中心に劇団第三舞台を旗揚げし、以後、多くの舞台作品の作・演出を手がける。87年に『朝日のような夕日をつれて’87』で第22回紀伊国屋演劇賞団体賞、95年に『スナフキンの手紙』で第39回岸田国士戯曲賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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