ラブ・アンド・セックス

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  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784048838924
  • NDC分類 598.2
  • Cコード C0095

内容説明

恋愛と同じぐらい大切なのに、もっときちんと知りたいのに、ちゃんと語られないことだから。鴻上尚史がセックスを考え、感じ、アプローチし、ウンチクを傾け、まどい、追究した、画期的エッセイ。

目次

SEXと頭痛―「汚れたい」という願望をずっともちつづけてきたのではなかったか。(佐野真一著『東電OL殺人事件』より)
SEXとテクニック―わたしには性欲がないんだ、と自分に言い聞かせました。(キム・キャトラル、マーク・レヴィンソン著『サティスファクション』より)
SEXと忘我―サダ、おたがいのノドを絞めると気持ちがいいって話、聞いたことあるんだ。(映画『愛のコリーダ2000』より)
SEXと本能―他の動物とくらべて人間の性の営みがいかに珍妙であるか(ジャレド・ダイアモンド著『セックスはなぜ楽しいか』より)
SEXと幻想―人って、時々は動物にならないと呼吸困難になるものなのね(内館牧子著『義務と演技』より)
SEXとコメディー―大ロマンスは、みんな、初デートでベッドインしてる、と思うわ(ドラマ『セックス・アンド・ザ・シティー』より)
SEXと禁忌―あたしたちみんな、神様のつくったおもちゃなんだもんね(内田春菊作『目を閉じて抱いて』より)
SEXと変態―俺は犬や。(喜国雅彦作『月光の囁き』より)
SEXと論理―あなたがどんな性生活を送っているか言ってみたまえ。(ジェフリー・ウィークス著『セクシュアリティ』より)
SEXと老年―おばあちゃん、濡れることがありますか?(大工原秀子著『老年期の性』より)
SEXとおとぎ話―こんなにピンピン立っちゃってるんだよ!(バーナード・スレイド著『セイタイム・ネクストイヤー』より)
SEXとP―スキンシップの延長の静かな遊戯だった(松浦理英子著『親指Pの修行時代』)
SEXとシャワー―君も俺も、名前を持たない。(映画『ラストタンゴ・イン・パリ』より)
SEXとサバイバー―外に出たがる人間が変なんだ(映画『トマ@トマ』より;SEXと技術―粘膜としてそこに存在しているという瞬間ね(斎藤綾子、伏見憲明著『対話 快楽の技術』より)
SEXと人生―あんたの靴下の匂いやら、あんたの肌着の匂いやら。(映画『赫い髪の女』より)
SEXと溺れること―技術、つけるだ。(鴻上尚史作『ものがたり降る夜』より)
SEXと歴史―うちら十七で男の百人抜きぐらいしたぜえ(赤松啓介著『非常民の性民族』より)

著者等紹介

鴻上尚史[コウカミショウジ]
1958年生まれ。早稲田大学法学部卒業。81年、早大演劇研究会を中心に劇団第三舞台を旗揚げし、以後、多くの舞台作品の作・演出を手がける。87年に『朝日のような夕日をつれて’87』で第22回紀伊国屋演劇賞団体賞、95年に『スナフキンの手紙』で第39回岸田国士戯曲賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふぅわん

68
【愛=あなたを受け入れていること】作品の言葉を取り上げ書いたエッセイ本。経験も含め真面目に論じてる。親の道徳が原因で苦しむ女。愛の深さ=行為の激しさという幻想、違うでしょ。映像という世界で学ぶ人が多いからか?。人を愛するという喜びを勘違いしてしまうこともありある性問題。性イメージを自身でどう捉えているかでいく通りにもなるセックス問題。深いなぁ。老年の性問題の話題は、納得。特定の職種、また自身の老年期のために若いうちに知るべき。男は「起承転結」表現の仕方が上手いね。大切にしたい人と語り合う大切な話ね。2020/02/09

烟々羅

6
「劇場というパブリックな場所で大勢の観客と一緒に体験する、ということがセックスのタブーを最大限に引き出すということはあります」(『ものがたり降る夜』著者自身の戯曲と上演について語った章より)  ということで。読書メータというパブリックな場所でこの本について語れば、やはり確実に何人かは眉をひそめるでしょう。もしかしたら、下手をしたら何人かは快哉を叫ぶかもしれませんが。 ここでは性とその周り、主に愛について取り上げられた18の映画や書籍が紹介されています。2012/04/13

あーさー

2
鴻上尚史さんによる、「愛」や「性」を語り倒した一冊。映画やドラマ、マンガや演劇などから台詞やフレーズを引用し、それを起点に語っています。鴻上さんならではの“あけすけ”な感じがバシバシと刺さりました。2023/10/12

ツキノ

1
小説、映画、演劇、マンガなどからセックスを扱った名作・名言を選りすぐり、紹介。どれも見たり読んだりしたくなる、紹介の方法がうまい。さすがです。2009/07/06

Naho Sotome

0
セックスというものを、映画や演劇などを通して真っ正面から考える本。読み応え十分で、結構な名著だと思う。しかし印象に残ったのは、2000年代を「信じられるものは、思想でも宗教でも会社でも家庭でも国家でも恋人でもない。とりあえず信じられるものは『自分の実感する身体である』という時代です。」(117頁)と表現したこと。セックス関係ないけど(笑)、そう、こういう深い表現があるから、鴻上尚史好きなんです。2015/08/06

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