内容説明
財布の紐は驚くほど堅いが、公共への財産寄付を厭わぬスイス人の金銭感覚。永世中立の小国にして、48時間あれば40万人を動員できる民兵制度。閉鎖社会と批判されつつ、国際ビジネス界を見事にリードする現実。世論を二分した末、やっと果たされた2002年3月の国連加盟。ヨーロッパ大陸の孤島スイスが、牧歌的イメージと裏腹に、その骨太な存在感を示し続ける原点とは何か。警察の世界から外交の世界へ飛び込んだ著者が、スイス大使として人々と語らい、現場を訪ね調べ、考え抜いた末にたどり着いたのは、人々の精神的支柱である共同体「ビュルガーゲマインデ」の存在であった…。スイスの知られざる知恵と力を、ユーモラスな筆致で綴ったエッセイ。
目次
第1章 歴史の刻印(ウイリアム・テルを知っていますか;ハプスブルク家;ジャン・ジャック・ルソー ほか)
第2章 アイデンティティの在処(民兵制度;民間防衛;共同体―ビュルガーゲマインデ)
第3章 深き懐(スイス人とカネ;ジョーク;祭り ほか)
著者等紹介
国松孝次[クニマツタカジ]
1937年静岡県生まれ。東京大学法学部卒。1961年警察庁入庁後、警視庁本富士署長、フランス大使館一等書記官、内閣官房長官秘書官、大分・兵庫各県警本部長、警察庁刑事局長などを経て、94年警察庁長官就任。97年に退官後、自動車安全運転センター理事長。99年9月から3年間スイス大使を務め、2002年11月に帰国。現在は、NPO法人・救急ヘリ病院ネットワーク(HEM‐Net)理事長等を務める
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