内容説明
日本の銀行は何故、遅れてしまったのか。小手先の会計基準変更に手間取り、本質的問題を解決できぬ原因に迫る。
目次
第1章 日本のメガバンクの現在位置(日本の銀行は「欧米」から孤立しているのか;資金の流れをどう変えたいのか ほか)
第2章 銀行決算が疑われる理由(会計基準導入戦略の失敗;情報断絶とメディア ほか)
第3章 日・米の不良債権処理、融資行動の違い(不良債権処理の問題の本質;メガバンクの引当の実状 ほか)
第4章 時価のない国ニッポン(そもそも時価とは何なのか;日本の銀行は外資に買われたほうがいいのか ほか)
第5章 これからどうなるのか(対外交渉力不足が日本の銀行を追いつめた;業界再編のスピードの差 ほか)
著者等紹介
三神万里子[ミカミマリコ]
慶応義塾大学環境情報学部卒業。月刊誌『文芸春秋』、経済雑誌『プレジデント』や『週刊東洋経済』などに執筆を続けるフリージャーナリスト。企業経営、人事、会計について精力的に取材活動を行っている
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感想・レビュー
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AZALEA
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★★★★★2012/07/23
真魚
0
ひどい本。さぞや山盛りで世界の銀行系財務諸表を読めるんだろうヒャッハー!とタイトルに惹かれて古本買ったら、そういうの全くナシ。全く、だぞ。全く!で、財務の本質を理解していない主観が上っ面で読ませられる。一番腹が立つのは、日本人は市場でリスクを取ったことがない系の主張だ。先物相場は日本が世界初ということを知らないようだし、その歴史が醸成した日本の市場特性の考察もない。国際為替相場で取引してみろ。3年も入り浸れば、日本円だけ特異な性質を持つ事がわかる。日本はリスクのとり方が世界と明らかに違うだけだ。2019/05/13