出版社内容情報
生きにくさを人生の「塩」として積極的に噛みしめて生きていくには? 話題の戦う哲学者・中島義道が提示する負の癒し本。
目次
1 哲学童話
2 神経症的時間論
3 哲学者と文学者
4 生きにくさをかみしめる
5 哲学病的読書案内
著者等紹介
中島義道[ナカジマヨシミチ]
1946年、福岡県生まれ。東大教養学部並びに東大法学部を卒業。1977年、東大人文科学大学院修士課程修了。1983年、ウィーン大学哲学科修了。哲学博士。電気通信大学教授。専攻はドイツ哲学、時間論、自我論。誰もが好きなだけ哲学を学べる「無用塾」を主催している
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
羽雪*hane**
40
不平等で理不尽なこの世の成り立ちを直視したうえで、それでも思考を続け正直であり続けることを受け入れた著者。自分の立場を絶対的少数派である「哲学病」と呼んでいる。過敏すぎるために少なからず生きづらさを感じる私にとって多少理解できる部分もあったけれど、彼の赤裸々な本音の嵐にはさぞ生きにくいだろうなと、圧倒させられる。世の中の多数から理解されなくても、すべてのことを正確に見て正確に語ることを覚悟するとこうまで強くなれる(みえる)のか。難解ではありながらも妙に納得させられる内容だった。2019/02/22
オランジーナ@
6
イマヌエルちゃんは笑った。私は哲学が好きだし、死について徹底的に考え抜く著者は尊敬するのですが、哲学病になってまで考える気力はありませんわ。私は死ぬことを認めてしまうと、発狂しそうなので、生命科学に期待して誤魔化しながら生きていこうと思います。2016/01/10
伊崎武正
2
著者はすごいと思った。2013/12/15
リッキーまち子
2
冒頭の哲学病の童話がとてもいい。身に覚えのある話がいくつもある。どこにいても文句を言う、ということにも共感する。自分に正直に生きるのは身勝手で苦労知らずと思われがちだが、これにはまた別の苦労がある。2015/10/24
ないとう
2
この本を読んで分かったことは「ひねくれ者は自分より重度のひねくれ者と一緒に居ると治る。」ということ←2013/10/09