内容説明
中国の歴代皇帝を虜にした水銀、長い毒殺の歴史をもつ砒素、青酸カリ、トリカブト、サリン…。時に闇の歴史の主役となった、毒と人の織りなす物語の数々。
目次
毒との出会い
不老不死を求めて
クレオパトラの選択
心を支配する毒
毒ガスの恐怖
トリカブト殺人事件
不思議な毒鳥・鴆の正体
シェイクスピアの毒薬
堕胎と毒薬
高貴な?毒殺者たち〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
讃壽鐵朗
4
毒と聞けば誰でも少しは恐る恐る興味を持つが、これほど面白く読ませる本はないだろう。一度彼の講演を聞いたが、特に印象にないのは、話は下手だが書き物上手ということだろう。2015/05/21
ArcCosine
3
毒については全くのドシロウトなので、色々と新鮮でした。世界中の歴史の中で毒が色々と関わっている事を知ることが出来た。最近の日本であった事件も書かれており、読んで良かった。2013/04/10
苔
1
中学生の時に購入して以来、じっくり読んでいなかったものを数年ぶりに本棚から発掘。長尾敦子氏による装丁が素晴らしい。薬学の知識が皆無であっても、読み物として楽しめる。"歴史を変えた"というだけあって、日本史世界史の英雄を狂わせ死に至らしめた砒素、水銀毒のほか民衆を狂わせた麻薬類、中世ヨーロッパにおいて猛威を振るったペスト・コレラなどの菌毒、そして有毒動植物まで、扱う内容は幅広い。薬学だけでなく、歴史学、生物学、文化史学あらゆる分野が繋がった感があり、有意義な体験だった。2013/03/10
fujiserika
1
たまに出るツッコミが面白かったです。あと酔っぱらいたちの会話。なんとも知的な酔っぱらいw2011/04/03
さわな
0
テンポの良い語り口で科学も歴史も詳しくない私でも興味深く読めた。同著者の他の本もいずれ読んでみたい。2022/04/15