内容説明
終わりなき贖罪の日々、その時はいつなのか…。密行主義といわれながらも、毎年確実に行なわれている死刑執行。自殺房と呼ばれる舎房で償いの日々を送る一人の確定囚を通して、知られざる死刑の実態に迫る、衝撃のドキュメント。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GaGa
39
このドキュメンタリーの作者は死刑廃止論者であり、そういう方が書いたものだと、頭に入れて読む必要がある。ただ、その作者であっても、オウム真理教事件で、実行犯でありながら、捜査に協力したとして無期に減刑されたH受刑者の判断に疑問を持っている。まあ、そこで終身刑をと言いたいのだろうが、実際に死刑囚となっている本書の対象者と照らし合わせるのはナンセンスに思う。それと、被害者感情を自分の視点だけでまとめてしまうのは流石に説得力がないと思う。2013/05/01
鈴
19
半田保険金殺人事件、生命保険をかけた知人ら三人を殺害した長谷川敏彦死刑囚のルポルタージュ。この本が発行された1998年には多分まだ彼の死刑執行はされてない。彼は獄中でキリストの信者になり、三人もの命を簡単に奪った人間と同一人物と思えぬほどに、心が清らかになっていく。被害者遺族からも謝罪を受け入れてもらえたりと、死刑囚の中ではかなり稀なのではないだろうか。しかしどんなに悔いても後戻りはできない、なくした命は二度と戻らない。2011/11/05
ととむ
0
死刑囚が改心して別人のような人間になって。さてそれをどうとらえるか、ですね。だから死刑は不要?そういう状況下だから改心した?誰がそれを判断できる?うっかり借りたらイヤに重い本であった…2013/09/10
お魚
0
人を殺した後どうやって償っていくのかを考えさせられました。2021/10/22
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