内容説明
人の「心情」を平易な言葉で表現する都々逸。かつては色恋のそればかりに偏っていましたが、現代都々逸では日常生活の様々な場面における人の心を捉え表現します。さあ、お洒落で楽しい都々逸の世界を覗いてみてください。
目次
1 都々逸っていいなあ(都々逸って?短歌・俳句・川柳とのちがい ほか)
2 現代都々逸の世界(その一)恋とユーモアと含蓄と(恋…男と女;ユーモア・笑い ほか)
3 現代都々逸の世界(その二)日常生活と人生(仕事;夫婦 ほか)
4 都々逸の楽しみ方(好きな文句を味わう;聴いて楽しむ 唄って楽しむ ほか)
著者等紹介
吉住義之助[ヨシズミヨシノスケ]
昭和11年(1936年)東京都台東区生まれ。小唄作家。都々逸ペンクラブ街歌・しぐれ吟社主宰。昭和28年より都々逸創作活動を始め、昭和58年しぐれ吟社同人。平成元年(1989年)に杉原残華のあとを継ぎ同吟社主宰に就任。月刊誌「浅草」、月刊紙「日本老友新聞」ほかの都々逸欄選者を務める
小野桂之介[オノケイノスケ]
昭和15年(1940年)東京都文京区生まれ。慶應義塾大学大学院経営管理研究科長・ビジネススクール校長、中部大学副学長などを経て、慶應義塾大学及び中部大学名誉教授。YKK(株)社外取締役、久光製薬(株)社外監査役。平成24年よりしぐれ吟社に入会し、都々逸創作を始める。知音俳句会同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海星梨
7
図書館を歩いていたら、「都々逸」の文字と目が合ってしまったので借りてきたが……。現代は別にどうでもいい。明治大正の捻りが効き過ぎて345度回って鋭角で刺す、みたいなエッジが効いたのが好きなんですわ。特にこの著者は、勝手にジャンル分けしてみたり、一行評論みたいなのも浅いし、というか自分が所属している会から紹介ってどうなの……?2023/08/13
残心
1
昔のどどいつの方が良い、という感想。 現代のものは何かつまらない、と感じました。 個人的には、結構どどいつもラジオなどで流行っていた頃、「サラダ記念日」なる本が売れてしまい、日常語で短歌などが詠まれ始めたため、どどいつがすたれてしまった、と思います。 少し流行っていたどどいつが、そのままだったら、今頃どんな感じだったろうかなぁ。 図書館本2022/07/20
あふ
0
なぜ都々逸か。短歌や川柳では駄目か。高尚より多少の下品(げぼん)の面ある都々逸が、何だかしっくり来たからだろう。憎いことに含蓄に富む名句さえある。本書は主に現代都々逸の紹介で、個人的に「一生短く一日長く手持ち無沙汰の生欠伸」がなんか良かった。生き急ぐべきかのんと暇するべきか…この人生どんな尺で出来てるの?と肩凝ることは考えてないで、今はよく食べよく寝たい。2024/09/11
にちこ
0
Kindle本。都々逸というものに出会って、都々逸について知りたい、あわよくば自分で作ってみたいという気持ちで手を出した。現代都々逸をテーマごとに紹介し、都々逸の楽しみ方を書いている。読む、唄う、作るといった楽しみ方は人それぞれ。私は作ってみたくてこの本を選んだが、作ることに関する記述はそう多くない。作品はたくさん載っているので作品に触れるために読むのは良いかも。2022/11/11
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