新かりん百番
サンクチュアリ - 歌集

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  • サイズ B6判/ページ数 197p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048763677
  • Cコード C0092

出版社内容情報

決断を避けし夕暮れビル風の果ての高さの鳶を見上げぬ馬場あき子に師事して19年。満を持して放たれる第一歌集。 気鋭の論者として、短歌史家としての確かな歩みを進める著者が見つめ、歌うものとは。 帯文馬場あき子、栞永田和宏、穂村弘、辻聡之。

大井 学[オオイ マナブ]
1991年新潟大学大学院人文科学研究科修士課程修了。西洋哲学専攻。1997年歌誌「かりん」入会。現在編集委員。2007年「浜田到―歌と詩の生涯」(角川書店)刊行。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

太田青磁

12
プログラムの野に一匹のとうめいなバグ追い詰める《IF》の暗がり・ドビュッシー全音階を駆け抜けて見渡す限り満潮のうみ・偏頭痛予報によれば午後はあめきみの忘れし傘シアン色・納税の義務が果せぬ国民の兵役の義務法案可決・集団の輪からじょうずにはぐれる手 立ち飲み屋に一人飲みなおしおり・真夜中のコンビニでコピーとるわれのコピーが窓からわれをみており・めぐすりを一粒おとすおそなつの音叉のひびき透りゆくなり・熱を病むわれに仁丹ふふませきおおははの墓にセシウムふりつむ・一本の樹から仏を彫りいだす煩悩よわが煩悩が観る2016/10/20

はち

3
19年目の第一歌集、というのもこのご時世珍しいが、それだけ濃密な内容である。仕事、政治、故郷福島のこと、敬愛する浜田到のこと。少し政治臭が強いと思う人もいるかもしれないが、確かな技術に裏打ちされた作品が続くので退屈しない。2016/06/25

pon

2
“セキュリティIDカードのわが顔がくちづけるとき開く秋のゲートは”2017/08/28

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