南十字星の誓い

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  • サイズ B6判/ページ数 394p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048742504
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

決死の戦いと国境を越えた友愛を描く、感動のエンタメ巨編!

1940年。シンガポールに赴任した外務書記生の繭は、華僑のテオと博物館・植物園で文化財を守ることに。だが戦火が激しさを増す中、館と園を狙う集団が現れ…。二人は、自らの愛するものを守り抜くことができるのか?

内容説明

亡き祖母・繭から断片的に漏れ聞いた戦中秘話は、富士森由香の心の琴線に触れた。栄光や国家のためではなく、祖母が遺した写真にうつる海月のような形をした蘭を始めとする貴重な植物や文化財を戦火から守るために、交戦中の数カ国の人々が、民族を越え、無私の情熱で結束したという。信じられない歴史的秘話を今日に再生するため、由香は祖母の足跡を追う―。急迫する太平洋戦争の気配。世界の宝、植物園と博物館をめぐる熾烈な攻防。そして、戦火の中に生まれる繭と華僑の若者・テオの悲恋。太平洋戦争の最中、栄光や名誉、国家のためではなくひたすらに文化財を守った者たちがいた―。国境を越えた、友愛と冒険の感動巨編。

著者等紹介

森村誠一[モリムラセイイチ]
1933年埼玉県生まれ。青山学院大学卒業後、9年余のホテルマン生活を経て作家活動に入る。『高層の死角』第15回江戸川乱歩賞受賞、『腐蝕の構造』第26回日本推理作家協会賞受賞、『人間の証明』第3回角川小説賞受賞、数多くのベストセラー作品を発表した。2004年には作家生活40周年を迎え、第7回日本ミステリー文学大賞を受賞。11年には『悪道』で第45回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

プクプク

11
昭南島と呼ばれた時代があったことなど忘れてしまいそうな現代のシンガポール。戦時下に敵味方なく文化財を守ることに力を注いだ人たちの物語。 私にとってスパイダーリリーもこの博物館も植物園もたくさんの思い出が詰まっている。いろんなことを思い出しながら読了。2015/07/13

TOKUMOTO

1
本作品は事実に基づいた創作です。とあり、実在の人物もでてくるので、それらの人物の逸話や、淡々と記述されている戦争の事実と、館・園を守る繭やテオの活躍する創作の部分が交差しながら物語が展開する。ミッドウエー開戦、インパール作戦、ガダルカナル、本土空襲などの事実も記載されており、シンガポールを中心にした物語を通して太平洋戦争の結末を物語る。2014/10/25

Tac

1
太平洋戦争中、日本の占領下であったシンガポールで、ラッフルズ博物館・植物園に残された文化財を守った人々の物語。戦時中ということで、結構重たいテーマですが、テンポよく話が進み、一気に読み終わりました。このあたりの歴史はあまり詳しくないので、どこまでが史実でどこからが創作か分かりませんでしたが、最後まで緊張感の続く展開で、エンターテインメントとしても楽しめます。数年前、シンガポールに観光に行った時に、この植物園やいくつかの戦時中の史跡などを見学しましたが、改めて当時の話を読むと、今の平和な時代に感謝しますね。2012/10/11

どら母 学校図書館を考える

1
シンガポールの植物園 博物館を太平洋戦争の戦中、戦後から守った人々…。エルミタージュにも、バスラにも、様々な場所、時代に、文化を保護する人々はいたのだと、思いを馳せる。 「事実に基づいた創作です」の一言が重い。日本軍のやったシンガポールのホロコースト…目をふさぎたくなる描写も多い。 ただ、繭がスーパーウーマンすぎて、ちょっと、??と思うところも…。2012/10/10

あっこ

0
戦争という重いテーマだったけど。この戦争で日本軍が行った恐ろしい行為。人の命が当たり前のように奪われる日常の中で、未来のために行動できた人たちがいたなんて、感動した。

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