出版社内容情報
決死の戦いと国境を越えた友愛を描く、感動のエンタメ巨編!
1940年。シンガポールに赴任した外務書記生の繭は、華僑のテオと博物館・植物園で文化財を守ることに。だが戦火が激しさを増す中、館と園を狙う集団が現れ…。二人は、自らの愛するものを守り抜くことができるのか?
内容説明
亡き祖母・繭から断片的に漏れ聞いた戦中秘話は、富士森由香の心の琴線に触れた。栄光や国家のためではなく、祖母が遺した写真にうつる海月のような形をした蘭を始めとする貴重な植物や文化財を戦火から守るために、交戦中の数カ国の人々が、民族を越え、無私の情熱で結束したという。信じられない歴史的秘話を今日に再生するため、由香は祖母の足跡を追う―。急迫する太平洋戦争の気配。世界の宝、植物園と博物館をめぐる熾烈な攻防。そして、戦火の中に生まれる繭と華僑の若者・テオの悲恋。太平洋戦争の最中、栄光や名誉、国家のためではなくひたすらに文化財を守った者たちがいた―。国境を越えた、友愛と冒険の感動巨編。
著者等紹介
森村誠一[モリムラセイイチ]
1933年埼玉県生まれ。青山学院大学卒業後、9年余のホテルマン生活を経て作家活動に入る。『高層の死角』第15回江戸川乱歩賞受賞、『腐蝕の構造』第26回日本推理作家協会賞受賞、『人間の証明』第3回角川小説賞受賞、数多くのベストセラー作品を発表した。2004年には作家生活40周年を迎え、第7回日本ミステリー文学大賞を受賞。11年には『悪道』で第45回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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