内容説明
ネットアイドルになってしまった、28歳の平凡な男・通称「枯神」。突如、姿を消した彼がおどろくべき事件の全貌をブログで語り始めた―。絶妙なキャラクター造形と「今」を切り取る疾走感!小説の新たな企みがここにある。第2回野性時代フロンティア文学賞受賞作。
著者等紹介
日野草[ヒノソウ]
1977年東京都生まれ。第2回野性時代フロンティア文学賞大賞を『ワナビー』で受賞しデビュー。オリジナリティあるキャラクターと設定が持ち味である。筆力あるエンタテインメントの書き手として期待される新鋭(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takaC
25
素直な展開で読み易い。巻末の山本文緒さん選評に書かれていた内容から想像すると、出版にあたっていくらか手直しが入れられたということかな?2012/02/24
冬木楼 fuyukirou
14
インターネット動画配信サービス「イリンクス」に現れた謎のアイドル「枯神」による、動画撮影の裏話告白のお話。動画はエントリーした無名の人がゲームを競うところを配信するものだが、でき上がった映像と視聴者の評価に戸惑ったり制作者へ不信感を持ったりがあるある的で引き込まれる。最後のどんでん返しに苦笑した。 日野草著作読むの2冊目、おもしろかった。次は何読もうかな。2017/03/19
らなん
12
日野さん4冊目。2011年。デビュー作。ネット配信の架空ゲームと、その内幕をブログで語る主人公。読み終わっても、まだ把握しきれていない感があって、消化不良気味です。ゲーム自体は、何人かがお題に沿って競いあい、優勝者を決めるものだけど、やらせがあったり、内紛があったりして、よくわからなかった。2021/04/11
山茶
12
私にはいまいちでした。ブログ形式での話の展開も読みにくく好きになれなかったのと、ネットでの動画配信・ゲームといった今風の題材にしては新しさを感じなかったのと、色々雑な部分が目立ったので。。帯につられて購入しましたが、ワクワク感がなかった。。2011/11/09
りちゃ
10
設定が新鮮。動画配信とブログ。しかも、語り手一人。だからこそ、あのラスト。なるほどねぇ。一方的に情報提供、自分都合でサヨウナラ…か。2017/10/01