出版社内容情報
悪魔の挑戦状――「666」の謎を追え!
1962年10月、キューバ危機の緊張下にある米ソ両国にもう一つの激震が走った。フルシチョフが西側全人類を人質にして突きつけた挑戦状――神の暗号「666」が名指しする悪魔の正体とは!? 緊迫の暗号ミステリ!
内容説明
1962年、全世界が核戦争の危機に脅かされる時代。ソ連最高指導者ニキータ・フルシチョフから、アメリカ大統領ジョン・F・ケネディに一通の書簡が届いた。タイトルは「悪魔への挑戦状」。そしてその内容は、『新約聖書』最終巻の預言書『ヨハネの黙示録』の中でキリストが666という暗号で啓示した“人類を破滅に導く悪魔”の正体を解明し公表せよ、さもなくば西側諸国に向けて核ミサイルを発射するというものだった―。
著者等紹介
中見利男[ナカミトシオ]
1959年、岡山県生まれ。作家、ジャーナリスト。該博な知識と徹底した取材力、そして斬新な視点を駆使し、小説、ドキュメンタリー、評論、解説書など数多く手がける。伝奇時代小説『太閤の復活祭 関ヶ原秘密指令』(角川春樹事務所)が「2001年度本の雑誌が選ぶ総合ベスト10」で第7位にランクイン。また、『軍師の秘密』(以上、角川春樹事務所)が「プレジデントが選ぶ傑作歴史小説100選」に選出された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ren5000
4
暗号ものは読みにくいのもあるけどこれは読みやすかった。キューバ危機のころの話で結末はわかっているけど、これをどう着地させるのか楽しみです。2012/10/12
ましかばまし
3
現実と創作がこれほど深く巧く結び付くとは。この世界最大の暗号が導き出す答えに対する期待で、昂っている。2012/01/17
御光堂
2
聖書の暗号という興味深い題材なのに、現代の英語で解釈している所にこじつけというかトンデモ臭を感じて、上巻で読むのを止めてしまった。2017/11/20
てっしー
2
上巻、一気読み。なかなか面白いではないですか。聖書の暗号という手垢のつきまくったテーマを、史実と巧みに絡めて読ませます。歴史のお勉強にもなります。読みやすいことは素晴らしいことですが、ケネディ始め、登場人物のキャラ設定がちょい軽めですかね。テーマがテーマなので、もう少し重厚な文のほうがいいかも。それに、カトリックであるケネディ家なのに、少し聖書知識が乏しい感じがして、ややリアリティに欠ける気がしました。ともあれ、いい感じで上巻が終わってくれたので、下巻の盛り上がりに期待!2012/05/18
とらきち
2
キューバ危機を背景に暗号のなぞが展開・・・666とは一体、誰を指すのか、「救世主の塔」や冒頭のアインシュタインの写真を撮った女の子は、脇を固める人物の活躍を予感しながら下巻に・・・2012/03/17