内容説明
江戸を騒がす義賊・鼠小僧。その昼の顔は“甘酒屋”の次郎吉と呼ばれる遊び人。果たし合いの仲裁をしたり、身投げ娘を助けたり…。弱きを助け、強きをくじく。いなせで気っ風のいい江戸っ子・次郎吉が、妹で小太刀の達人・小袖と共に市井の事件を解決していく、大人気時代小説。
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年、福岡県生まれ。1976年、「幽霊列車」で第15回オール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。作品が映画化されるなど、続々とベストセラーを刊行。2006年、第9回日本ミステリー文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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万葉語り
34
鼠シリーズ3作目。千種先生とお国ちゃんが出てきた「妖刀の影を断つ」。老女の敵討ちの意外な真相と、残酷な殿様の反応が印象に残る「つきまとわれる」などなかなか重い話が多かったが、さらっと書いてあるのでさらっと読めた。2016-1432016/06/19
きさらぎ
25
甘酒屋さん、何が本業かわからないようなフラフラした遊び 人だけど芯が通っていてカッコイイ。特技はお節介で果し合いの仲裁をしたり、身投げ娘を助けたり。江戸の町人はもちろんのこと、お殿様相手でも全く躊躇せずに筋を通すところもすっきり。 「夜はいいな。余計なものが見えねえから。そう思わねえか?」はい。そう思います。江戸の夜は今よりずっと暗かったんだろうなぁ。あっちこっちで悪いことが行われていそう。2018/02/23
深青
18
シリーズ3冊目。さらっと読めてしまうけど、アクションあり推理ありで楽しく読ませて貰っています。2017/05/09
ヒコーキ雲
17
2011年3月上梓。鼠小僧次郎吉と小太刀を使う妹小袖の活躍を描く痛快!娯楽!人情!時代小説、短編6話集です。この巻は盗みに忍び込むシーンはなく、後でそれと分かる話になっています。特に、これに感動というのはないけれど、「あ~面白かった」と爽快な後味です。頭のよさそうな少女お国や蘭方医千草とレギュラーが増えそうな予感もします。続きも読んでみよっと。2014/01/16
星落秋風五丈原
14
江戸を騒がす義賊・鼠小僧。昼の顔は次郎吉と呼ばれる遊び人。いなせで気っ風のいい江戸っ子が、妹で小太刀の達人・小袖と共に市井の事件を解決していく。2011/03/25