内容説明
奥州鎮定の水軍を、筑紫に移せ。―北陸に駐留する将軍・阿倍比羅夫に九州防備の命令がくだる。朝鮮半島への侵攻を狙う大国・唐が、いよいよ百済に矛先を向けようとしていた。迫りくる対唐決戦にそなえ、大海人皇子が大将軍に起用されるが、皇子の身を案じる額田姫王がその前に立ちはだかる。こうして中大兄皇子との確執が生じるなか、国家の総力をあげた海上決戦への準備が進められるが…。美しき歌よみ額田姫王の愛と、史上最大の海戦。古代戦史ロマン。
著者等紹介
八木荘司[ヤギソウジ]
1939年、兵庫県生まれ。京都大学文学部卒業。63年、産経新聞社入社。大阪本社編集局社会部長、同編集長、東京本社論説委員長、編集特別委員を歴任。92年、有沢創司の筆名による小説『ソウルに消ゆ』で第五回日本推理サスペンス大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しゅ
3
唐の百済侵略を阻止するため、5千人規模の軍勢を朝鮮半島に送り込む。これに対して唐、新羅は10万規模の軍勢。圧倒的な武力の差がありながら、それでも打ち勝とうとする大和。よくもこの時代にこのようなスケールの大きな事件が起きたものだと、相変わらず強く感じる。無謀な戦いの中でも最善を尽くそうとする者と、足を引っ張る者がいて、史実通り最悪の結果を招くべく白村江の戦いに向かう。気分が重いまま、下巻へ。2018/11/14
depo
1
図書館本。「遙かなる大和」「青雲の大和」につづく三作目。白村江の戦い。2021/07/04
dolce-vita
0
日本史の教科書で「唐と新羅の連合軍に大敗」とだけ載っている「白村江の戦い」。それが上下巻の壮大な歴史ロマンとして繰り広げられる。折り返し点。ドキドキワクワクです。2017/02/05
カラヤ3
0
この時代の名前はなじみが無かったので目新しかった。このころの日本・シナ・朝鮮の関係がわかりやすくなる。2019/03/02
湖宮
0
下巻にて2018/09/27