内容説明
超軍縮時代に突入し、水面下で熾烈な情報戦が繰り広げられる世界。対スパイ殺人権をもつ特公五係、通称“サクラ”の候補生・海棠鋭利と、その相棒・御津見珀は、総理大臣の息子の護衛を任されるが……。
著者等紹介
高殿円[タカドノマドカ]
1976年、兵庫県に生まれる。2000年、第4回角川学園小説大賞奨励賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆみねこ
55
過去を消された特別なスパイ「サクラ」を養成する極秘学校で訓練を受けた『海棠鋭利』。日本で開催される「世界軍縮会議」の舞台裏で画策される陰謀と闘う。まるで映画のようなスピード感のあるストーリーで面白く読めました。日本人の平和ボケ、こんな風にスパイに利用されたら怖いだろうなぁ。。2014/05/13
むう
30
高殿さん作品、前回出来が良かったから予約してゲト、一気読みで読了~♪ 近年稀にみるエスピオナージ物の傑作、とさせていただきます☆ (←オマエが最近読んでないだけだよ、って突っ込みはナシで・笑)筋が物凄く絡み合って、交錯して、諜報員たちが裏の裏の裏を読み合って…正直、読みながら疲れましたけど、読後感は…( ^ω^)♡ やっぱり、ワタシの好きなハッピーエンドだからかな? 勧善懲悪、悪は裁かれるべきであって、その通り裁かれたからかなzzz いゃ~、高円さん5冊目だったけどスバラシイ(^◇^) また予約しよっと♪2016/12/08
宇宙猫
28
★ 話が進んでいかない上に冒頭の話に繋がらないので肩すかし。途中から飽きてパラパラ飛ばし読みしたけど、それで十分だった。2016/03/04
藤月はな(灯れ松明の火)
28
パラレル世界でも軍事面や国民の無関心による国家の崩壊の萌芽の指摘など、考えさせられる面がありました。果たして正義感を持ち続けたために利用されるか周りの無関心に流され、平穏に暮らすかの問題は身をつまされます。色々な所に伏線があったのですがそれらが明かされるのは驚きましたが主人公の気づき方が唐突すぎてぽかんとすることがしばしばありました(単に集中していないためともいえますが^^;)この作品は実写映画化されますが配役のレベルが高すぎ(美形など)て逆に心配です。2011/06/15
nyanco
20
必要とあらば人殺しもする戸籍を持たないスパイ『サクラ』捕まったら救出はされない、但しパートナーである『メサイア』だけは救出に行ける…という設定をもう少し書きこんで欲しかった。つまらなかった訳ではないんだけど、もう一つ何か…という感じがして非常に残念。スパイ学校ものには柳さんの『ジョーカー・ゲーム』があるが、これとは違うベクトルを持たせたほうが面白かったのでは。ナニー好きの珀や、ちらりと登場するだけだったサクラの同級生達のキャラがなかなか面白く、いっそラノベ風にサクラ時代の話があれば面白かったかも…続→2011/01/29