内容説明
浜松町の茶問屋・駿河屋には、みちとちよという姉妹がいる。二人ともかなりの器量よしだが、人知れぬ悩みがあった。若い頃には縁談もあったが、男とまぐわうのが汚らわしく、そっぽを向いているうちに三十路を過ぎてしまったのだ。しかし、いけ好かない親類に店屋敷を継がせるのは業腹だ。ちよが思いついた「名案」とは?元渡世人にして腕利きの医者、「町医北村宗哲」シリーズ第四作・完結。
著者等紹介
佐藤雅美[サトウマサヨシ]
1941年兵庫県生まれ。早稲田大学法学部卒。85年『大君の通貨』で第4回新田次郎文学賞、94年『恵比寿屋喜兵衛手控え』で第110回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ジュール
4
再読。 宗哲シリーズおしまい。 残念。 今度は半四郎でいけないか?2017/05/20
天笑院たか姫
4
シリーズ最終巻!長井半四郎は借金の棒引きの条件に宗哲と関わりを持つことになる。この男は、剣も強いが頭も良いし性格もいい。結局、この男のために、自分の信念を曲げ、組と組との仲人を申し出る。みんな納まるところに納まり、めでたし、めでたしでした。2017/05/02
だいしょう@SR推進委員会
4
新しい人物、半四郎の登場で、江戸の任侠絵図はますます混沌化。主人公である宗哲を置き去りにして、話はいったいどこへいくの?…と思っていたら、半四郎を軸にうまいことおさまってしまった。後半2話で、やっと宗哲が活躍。元侠客らしい男伊達なオトシマエのつけ方に、思わず苦笑。それにしても、佐藤雅美がこんなにカワイイいかず後家を書くとは思いませんでした。続編を希望したいけど、無理かな。2011/07/26
左近
2
医学館出身で元渡世人の医師、宗哲。別シリーズで主人公を務めた啓順のその後みたいだと常々思っているが、それはさておき…今回、仙台伊達家の御番医という、それなりの家に生まれながら、女性絡みで禄を失った長井半四郎が出ずっぱり。ヤクザの親分に跡目を継がされそうになったかと思えば、賭場荒らしをやってのけたり、医師修行をしてみたりと、主人公であるはずの宗哲を脇に追いやる大活躍。佐藤雅美の作品に共通する、ゆったり乾いた気怠い世界が好きだぁ。宗哲のキャラは好きだったから、シリーズ完結は残念かも。2012/05/18
わさび
2
任侠って大変2011/05/03
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