通りゃんせ

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  • サイズ B6判/ページ数 310p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048741026
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

小仏峠の滝で気を失った二十五歳の青年サラリーマン・大森連は、介抱してくれた時次郎とさなの兄妹から、ここは武蔵国中郡青畑村で、今は天明六年だと告げられる。驚きつつも江戸時代を懸命に生き抜こうとする連に、さなは想いを寄せていく。いっぽう連の歴史知識から幕閣の政変を知った時次郎は、村の領主である旗本・松平伝八郎の立場を守ることに成功。時次郎はいったい何者なのか?天明の大飢饉が迫る中、村の庄屋が殺害される事件が起こる。現代の知識だけで人々を幸せにすることはできない…。江戸へ向かった連は、思いがけない再会を果たすが。連の運命は、そして元の世界には戻れるのか?時間を超えた、感動の長編時代小説。

著者等紹介

宇江佐真理[ウエザマリ]
1949年北海道函館市生まれ。函館大谷女子短期大学卒業。95年「幻の声」でオール讀物新人賞を受賞し、デビュー。2000年『深川恋物語』で吉川英治文学新人賞、01年には『余寒の雪』で中山義秀文学賞を受賞。人情味溢れる市井物を中心に幅広く時代小説を手がけ、多くの読者を魅了し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

tengen

54
サラリーマンの大森連はMTBでツーリング中道に迷い、休んだ小仏峠あたりの滝壺に落ちてしまう。 気づけば何とそこは江戸時代の武蔵野青畑村であった。 連を救ってくれた百姓家の時次郎とさな兄妹のもとで暮らすことになるのだが、その年は日本中を未曾有の飢饉が襲うのであった。 荒れすさむ村で連は奔走する。そして現代で失っていた人のあり方を思い知ることになる。 ☆彡驚きのSF仕立て時代小説。タイムスリップ物とは!2018/04/11

優希

45
面白かったです。宇江佐さんにしては珍しいSFタッチの作品でした。タイムスリップものながらも、しっかり時代小説の味わいがあります。江戸時代に来てしまった連ですが、江戸の人々に救ってもらいながら時代に馴染んでいくのが良かったです。現代の人が過去に行ったとしたらどうなるのかも想像し、楽しく読みました。2024/08/08

Makoto Yamamoto

40
再読本。 宇江佐真理らしくないSF仕立ての作品ではあるが、登場する人物は宇江佐ワールドをシッカリ生きている。天明の飢饉の農村にワープした現代人が 、どう生きるのか、現代に戻ってくるのか? 楽しく読ませてもらった。2021/11/27

さぁとなつ

39
タイムスリップした時に役立つかもしれない 家康は慶長8年征夷大将軍に就き徳川幕府を開く。江戸時代は西暦1603年(イチロク○サン)〜。慶長,元和ゲンナ,寛永,正保,慶安,承応ジヨウオウ,明暦,万治,寛文カンブン,延宝エンポウ,天和テンナ,貞享ジヨウキヨウ,元禄,宝永,正徳,享保,元文,寛保カンポウ,延享エンキヨウ,寛延,宝暦,明和,安永,天明,寛政,享和…  歴女でもないのに、よくわからない時代に突然ひとりで放り込まれたらどうしていいのかわからない タイムトラベラーものはハラハラする  2024/01/31

ドナルド@灯れ松明の火

29
東京で一介のサラリーマンだった大森連は休暇でサイクリング中タイムスリップして江戸天明時代へ行ってしまう。青畑村で時次郎とさな兄妹と一緒に百姓として生きようとするがどん底の天明の飢饉に巻き込まれてしまう。「ほら吹き茂平」でも語られた浅間の山焼けと浅間押しの悲惨さとその後の復興をヒントに青畑村の再興を目指す。御巫様の占いに従い現代に戻れた後日談のエンディングで鼻の奥がツンとした。良かった。2011/04/28

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