内容説明
逮捕者5名、現職警官ら処分124名を出した史上最大の警官汚職事件。スクープ合戦を繰り広げる新聞社、内偵を進める検察、そして事件の封印を狙う警察―。事件の渦中に身を置いた元大手新聞記者の新人作家が描く、緊迫のノンフィクション・ノベル。
著者等紹介
津島稜[ツシマリョウ]
1947年生まれ。京都市出身。関西学院大学文学部卒業。元産経新聞社会部記者。現在、編集・企画業を営む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆみねこ
54
津島さん、初読み。ある日新聞社にかかってきた1本のタレ込み電話。それは賭博ゲーム機業者と警察の癒着を示唆していた。記者と検察官は警察に気づかないように事実確認に努めようやく世間に明らかにされる。これは大阪で実際にあった事件をベースに当時記者だった作者が時を経て事実を明らかにすべきと言うことで出版された本だということ。文章が堅くやや読み難かったですが、興味深く読了出来ました。2015/12/22
カープ坊や
7
ノンフィクションの割には 文章をまとめてあり読みやすが 少し自画自賛が過ぎる感もする。 著者が極右新聞産経の記者だったため官僚や国家権力に敵対するスクープを書けなかった事は当然だな。2013/12/24
市松
5
所々で話が逸れたりして何度か読み進む気が失せかけた。でもノンフィクションなので重みと迫力は十分。2010/12/14
山男777
4
元産経新聞記者だからの本。内容が濃く無駄な文書はなかったような。警察と検察同じ箱に棲息してるように思っていたが、微妙な違いもあると知った。サンズイ事件捜査は自殺者を出す。過去にも新聞等でよく目にした。地位も名誉もない一平民の方がどれだかよいか。2014/09/17
珈琲time
2
昭和57年に社会問題となった大阪府警の警官汚職「ゲーム機汚職事件」を題材としたノンフィクション小説。長編だが読みやすい文章で迫力がありサクサク読めました。読みごたえのある本で面白かったです。2013/03/28