地球の上でビザもなく

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  • サイズ B6判/ページ数 228p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048739801
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

小説家・青山真治が映画監督・青山真治に一番近い姿で描く、渾身の本格小説。新進気鋭の映画監督のGは、自作を出品したカンヌ映画祭で、日本映画の巨匠監督・高遠精一からの辛辣な批評を受けた後、自殺をはかる。Gの親友であり映画批評家であるナシダは、Gの死に決着をつけられないまま、映画雑誌のインタビュアーとして高遠と対峙することになるが―!?圧倒的な才能を前にしたときの人間の狂おしいほどの葛藤と解放を、映画界を舞台に鮮烈に描く、著者渾身の書き下ろし。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

昼と夜

17
映画というジャンルに弱いんです。どうみたらいいかわからない、どう評価したらいいかわかんない。単に私の知識不足なのでしょうね。ただ一言いえるのは映画を撮るってことは自分をすり減らしてなにかを表現することなのかなぁ、と思ったり。2014/06/20

よんたん

5
タイトルと装丁に惹かれて手に取ったものの、トロッキーも映画のイロハも知らない、カンヌはただただ華やかな場所(まあ少しくらいならいろんな汚い部分もインターネットの他人の言葉で知った気にはなってるが)という認識しか持ち得ない、なんとなくおしゃれな映画とみんなが楽しめる娯楽映画を偉そうに区別していた紛れも無い凡人の自分が果たして読んで良かったのかどうか。笑 見つめるべきところを過たないようにしなければと思った。余生を生きる感覚は知り得ないけれど、私は単純だから単純に「かっこいいな」と思う。2010/12/22

ゆうこ

3
最後の「終わり」の三文字で、泣きそうになった。ズパツとしてる。作者の経歴を知らずに読んだけど、それで良かったと思う。感動的な話、ファンタジーとかそういう簡単な分類はできない。淡々と流れるように見えて、実はそうじゃない。一人一人がぺらっ、と語ったり行動したりするくせに、重みがあるのが非常におもしろい。万人受けする小説ではないかもしれないけど、受ける人には恐ろしく受けると思う。「こうで、こうで、こうなった!」みたいな結果がちゃんとほしい人はあまりおすすめしません。逆にそれ以外の人にはおすすめ。2010/12/08

helpless

2
カンヌ批評家連盟賞受賞監督の溜まりに溜まった文句がびっしり。青山真治ファンの俺でも、わかるよ言いたい事ははわかるよ。でもねファン以外はどん引きですよ、監督!と心配せざる終えない内容。ファン以外にはオススメできません2010/11/24

tmk

2
本も映画も、ただ楽しみたいだけの凡人です。節操なしに色々と手を出し、時には打ちのめされることもありますが、おかげで世界がひろがります。2010/03/16

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