内容説明
天才科学者にして、真理究明の申し子―平賀・ヨゼフ・庚。古文書・暗号解読のエキスパート―ロベルト・ニコラス。天才神父コンビが新たに挑むのは、腐敗しない死体の謎!天使の奇跡か、悪魔の罠か…。バチカンの密命を受け、2人が動き出す―。
著者等紹介
藤木稟[フジキリン]
大阪府出身。1998年『陀吉尼の紡ぐ糸』でデビュー。ミステリー、伝奇、ホラー、SF、児童書など幅広いジャンルで活躍する。「バチカン奇跡調査官」シリーズ、「朱雀十五」シリーズ、「陰陽師 鬼一法眼」シリーズなど著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そのぼん
42
シリーズ第2弾。今回はとある教会に所属ていた神父の『腐らない死体』を巡ってのお話でした。捜査している二人の間に暗雲が立ち込めてきていたようでヒヤヒヤしましたが、その後の展開を読むと安心しました。2015/05/03
sora
23
1巻よりもすごく読みやすかったです。ロベルト神父の活躍?と彼の思考過程がすごく興味深く読めました。平賀との性格の違いが際立ったことがよかったのかなぁ。それにしても、おどおどろしい描写がところどころに出てくるので、就寝前に読むのは、やめました。唸させたら、かなわないものねぇ2013/12/21
橋川桂
15
ミステリとしてはあまり期待しないで腐的視点で楽しむことにしてるシリーズなのだけど、これは謎解きの方もなかなか良かった。無垢な探求者の平賀を気遣う役回りが多いロベルトが、逆に平賀をやきもきさせる立ち回りを見せるのも新鮮。まあ、次の第3作目を先に読んでしまっていて、ネタバレ食っていたというのはあるんだけど。2019/05/24
藤月はな(灯れ松明の火)
15
前作と引き続き、やっぱり、面白いなと思います。ロベルトの過去にはびっくりしたけど特に今回は二人の信頼関係がより、クローズアップしているのでさらに美味しいかったです(笑)2009/12/20
マムみかん(*ほぼ一言感想*)
12
バチカンの奇跡調査官ロベルトと平賀の今回の調査は、大預言者ヨハネの腐らない死体。 その地では土俗的な邪神や魔術師が信じられ、着いた途端に生贄にされたような死体に遭遇! ヨハネが預言していたロベルトの死、呪いの古書に取り憑かれたように焦燥してゆくロベルト、有り得ないみずみずしさのヨハネの死体…! 奇跡の種明かしには納得だけれど、まさかロベルトの過去に関係していたとはビックリ!! しかもこのラストでは、次回は苦悩する平賀がたっぷり見れそうですね(笑) 2010/12/20