悪党

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  • サイズ B6判/ページ数 312p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048739740
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

元警察官で今は探偵の佐伯。彼のもとに、息子を殺した犯人で、少年院を出た男を捜してほしいという依頼が入った。復讐はなされなければならないのか!? 犯罪者と犯罪被害者遺族の心の葛藤を正面から切り込んで描いた、衝撃と感動の傑作社会派ミステリ。

内容説明

自らが犯した不祥事で職を追われた元警官の佐伯修一は、今は埼玉の探偵事務所に籍を置いている。決して繁盛しているとはいえない事務所に、ある老夫婦から人捜しの依頼が舞い込んだ。自分たちの息子を殺し、少年院を出て社会復帰しているはずの男を捜し出し、さらに、その男を赦すべきか、赦すべきでないのか、その判断材料を見つけて欲しいというのだ。この仕事に後ろ向きだった佐伯は、所長の命令で渋々調査を開始する。実は、佐伯自身も、かつて身内を殺された犯罪被害者遺族なのだった…。『天使のナイフ』で江戸川乱歩賞を受賞した著者が、犯罪者と犯罪被害者遺族の心の葛藤を正面から切り込んで描いた、衝撃と感動の傑作社会派ミステリ。

著者等紹介

薬丸岳[ヤクマルガク]
1969年兵庫県生まれ。2005年『天使のナイフ』で第51回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こうじ

192
⭐️⭐️⭐️⭐️4/5 面白かった(*^_^*)一気に読んでしまった。これも重い話だなぁ〜^_^;大切な人殺されたら、しかも少年に殺されて刑期が軽かったら。被害者は、辛いよね。一生苦しく、犯人を許せないよね。でも、刑を終え世の中に出て来て、楽しそうに加害者が暮らしていたら。やっぱり少年法は必要なのかわからなくなってくるよ^_^;2016/02/07

ダイ@2019.11.2~一時休止

158
連作短編集。犯罪被害者と加害者のお話。これも重いテーマだけど読みやすい。2014/01/17

takaC

148
深いな。エピローグがあって良かった。2013/08/18

よんよん

122
姉をレイプされ殺された佐伯修一、警察官になったが、犯人に対する憎しみの深さから暴走し懲戒免職、その後探偵として働いている。姉の仇を追いながら、犯罪者の償い、被害者の赦しを考える。話は違うが、椎名桔平さんのイメージがついて回って、正義なのに暗い炎を持つ瞳を見る思いがした。やりきれなさの中に少しの救いを見せて終わる、薬丸さんのにくいところ。2016/01/09

バネ

85
「悪党は自分が奪った分だけ大切な何かを失ってしまう。ソレでも悪いコトをしてしまうのが悪党なんだよ」坂上が放つこのコトバに、全てが集約されている気がする。そんな加害者に対して、被害者遺族は何をもって罪を赦すのか。加害者は何をもって罪を償ったと言えるのかを、様々なケースから描いている。持論を言えば、加害者は一生罪を償えないし、被害者遺族は一生加害者を赦さないと思う。被害者遺族の方が加害者よりも護られない現実。ヒトを殺しても、2〜3年で娑婆に出てこられるような日本の司法制度には、怒りしか感ぢられない。2023/09/26

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