内容説明
札幌のラジオ局からフリーアナウンサーとして上京してきた稲葉雪乃にある時、奇妙な仕事が舞いこんだ。依頼者は地図製作会社の社長・葛木晋一郎。雪乃に亡き妻・千勢の身代わりを演じてほしいという。記憶が3年前に遡ってしまった義父が死の床にあり、視力も衰えているため、千勢と声が似ている雪乃に白羽の矢が立ったのだ。雪乃は、神田川を挟んで此岸と彼岸を行き来するような生活を開始した。だが直後、雪乃の前に五十嵐と名乗る謎の男が現れた。五十嵐は千勢のかつての恋人であり、雪乃の心をざわめかせ始める…。愛する者を失った男たちと、東京でひとり働く女の孤独と再生とは?ベストセラー恋愛小説『モルヒネ』の著者が、ふたたび生と死、そして愛を問う書き下ろし長編。
著者等紹介
安達千夏[アダチチカ]
山形県生まれ。1998年、「あなたがほしい」ですばる文学賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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shoko
23
モルヒネを読んでからこの方の世界観は自分にしっくりくると思っていた。この作品の雰囲気もとても好き。登場人物たちの抱えた過去の描き方、すごくいい。2021/03/11
チェス
3
読みづらくちょっと私には合わないなぁ、 図書館本。2019/03/12
ひぽくらてす
3
うーん、ここまでご都合主義だと感情移入できない(涙)2015/12/07
にま
3
亡くなった女性の声と似ているからと、仕事を依頼された雪乃。自らも亡くなった姉の代わりではないかという思いを抱いて生きている雪乃には誰かの身がわりになるということはつらい仕事でした。しかし、その仕事を終えたときにの雪乃の心境にすがすがしさを感じました。読後感の良い作品だと思います。2009/12/10
sakase
2
花蓮 ホワリエン 台湾。 ☆32015/10/16
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