内容説明
過去のトラウマから世の中を醒めた目で俯瞰する真南了、時代遅れのリーゼントが自慢の熱き男、番場公威、支離滅裂で破滅的な紅一点、七瀬林檎をはじめとする、淡い団結で結ばれた六人のクラスメート―。刻一刻と“終わり”が迫る世の中で、不格好ながらも、曇りのない正義感と友情、そして不器用な恋に生きる彼らのひと夏を綴った、とびきりポップな青春グラフィティ―。第7回角川学園小説大賞受賞作。
著者等紹介
十文字青[ジュウモンジアオ]
北海道生まれ。2003年『純潔ブルースプリング』で、第7回角川学園小説大賞特別賞を受賞。『薔薇のマリア1.夢追い女王は永遠に眠れ』(角川スニーカー文庫)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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よしりん
8
甘く切ない青春ものかと思って借りてきたけどちょっと違った。ほぼ流し読み…いや流し見程度で終わらせた。ごめんなさい。2015/09/08
そのぼん
7
余計な事を考えずに、全体的な青春真っ盛りの雰囲気を楽しみました。2011/07/31
アツシカ
6
世界の終わりとは無関係に、変化のない日常に息苦しさを感じるのはきっとだれもが同じなんでしょう。自意識の痛々しさを隠そうともしない彼らがとても愛おしい。変化はひとつの終焉で、だけど変わった後も続いていく。ラストシーンがとても好きです2018/10/28
でーたべーす
6
愛を知った1人が誰かを変え、変わった誰かが、また誰かを変え、やがてみんなを変えていく話。私もまた誰かに変えられていくのでしょう。2010/10/02
あかふく
5
終末を言い過ぎることなく、そのとき人はどうなる、どうするのか(そもそもこういう問題意識もあまり感じさせないわけで、そこもまた良いですが)というところが自然と書かれていて興味深かったです。しかし十文字さんの書くメンヘラビッチがぼくはすごいすきです。2012/07/26
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