内容説明
広大な寂しい土地にある熱帯地方の小さな村。ここには15歳になる日本人の男女4人と、60歳に近い男の5人が平和に暮らしていた。ただし彼らの安全は半径3キロメートルまで。そこから外には100万個の地雷が埋まっており、一歩踏み出すだけで死が訪れるのだ。だがそんな地雷地帯を抜けないと、彼らに未来はないとしたら―?山田悠介が放つ、最高の絶対不可能ゲーム。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鈴本優歌
49
モニターをひたすら見つめ続ける豊田や徳井の気持ちがよく分かる気がした。自分も物語を手出しのできない場所から見ている一人の人物だから。どんなに自分が4人(5人の方が正しいかな)の幸せを願っていても、物語の結末は決まっている。それがとても残酷なものに感じた。山田先生の作品はいつもそうだ。決してただのハッピーエンドでは終わらせてくれない。ハッピーエンドですらないのかもしれない。最後に突きつけられるのは、現実。そんな気がする。2015/12/29
Tanaka
20
昔1回読んだのを再読。スイッチを押すときのことがちょくちょく出てくるのが懐かしくてよかった。この物語の続きってあるのかな?2013/03/07
井戸端アンジェリか
14
偉い人間たちの壮大な娯楽ですか、はあ。その割りには終わりがショボイ。面白くないわけじゃないけど、ゲっ!!って目が覚めるようなところがない。理解不明なところが娯楽なんでしょうね。2015/03/13
tea time
13
つまり、アリサをモニターで見ている豊田、それをモニターで見ている徳井、それを秋本がモニターで見ていたってこと?最後に秋本が堺に手渡したディスクって徳井を録画した映像ってこと? 怖い…。怖すぎ…。2014/08/29
あいばーそん
13
スイッチを押すときと関連にびっくりした!! 最後の最後まで、終始重たい雰囲気です…。 内容としてはよかったです♪2013/08/24