• ポイントキャンペーン

桃の向こう

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048738828
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

頭でっかちで素直になれない屈託男子と自己中心的でノリが身上のお気楽男子に生真面目で誇大妄想気味な一本気女子。出会いから紆余曲折のその後の10年を描く、バブル後の絶不況時に青春をおくったすべての人々へお届けする、青春純情小説。

著者等紹介

平山瑞穂[ヒラヤマミズホ]
1968年東京生まれ。2004年『ラス・マンチャス通信』で第16回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。自らの糖尿病体験をもとに描いた『シュガーな俺』(世界文化社)で大きな話題を呼ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

巨峰

45
一人の女性と相前後して友達以上恋人未満になった二人の男子大学生のその後を描く。この二人全く正反対の性格で、もしリアルの知り合いなら鬱陶しく感じるかもしれないけど、悪い人じゃない。ちょっと理屈っぽいけど素敵な青春恋愛小説。大人になること、成長すること、世界を広げること、他者を知ること、心を閉ざさないこと。読み手を選ぶかもしれないけど、合う人にはたまらないのでは。2023/03/12

ひめか*

25
90年代大学生だった彼らの人生物語。現実と重なり好みのテイストだった。大学時代恋愛は「制度」だと考え、思慮深く気難しかった来栖は、大人になって本当の恋愛を知り、全体的に角が丸くなった。迷いなく物事にこだわらずいろんな女子と付き合っていた多々良は、素敵な妻と結婚する。学生時代そんなに仲良くなかった二人だが、社会に出てから、家出した多々良の妹が来栖の彼女の家に訪ねてきたり、何の接点もなさそうな大学の友人の結婚式で再会したり…思わぬところで人の縁が繋がっていて、様々な人との出会いで性格や人生が変わるのだと実感。2017/10/15

mazda

20
青春時代を共にした3人の同級生のその後に焦点をあてていて、結構のめり込んで読めちゃいます。あの頃はあんなに青臭いことを言ってたんだなとか、昔の自分見てるようで恥ずかしかったです。煌子は結局どこに?2017/10/31

もりの

5
恋愛よりは友情寄りであんまり惹かれなかった。売りであるはずのバブルらしさも少なく…。以下引用「そのときに来栖を浸したのは、一種の敗北の感覚だった。一人の女を好きだと思い、欲しいと思うその生々しい感情を前にして、小賢しい屁理屈がいかに無力なものだったか、骨の髄まで思い知らされたのだ。」2021/02/20

2
1990年代後半からの失われた10年(実際はさらに10年以上が失われたけれど)を大学生から駆け抜けた、2人の男のはなし。帯には男男女の3人の青春純情小説とあるけれど、基本主人公は男。僕よりも5年くらい年上の主人公たちだが、時代の雰囲気はなんとなく掴めていたから、あのころを思い出しながら読んだ。正反対な性質の男たちが、あの時代に流されながら、各々の結論をつかんでいく。そして不思議な縁がお互いをゆるやかに結ぶ。あの失われた20年の空気感は現在の土台。40歳未満なら、きっと何かを想うはず。2015/07/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/518267
  • ご注意事項

最近チェックした商品