ワルツ〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 391p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048738712
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

百合子、城山、そして林―。互いに惹かれあうも、添い遂げることのできない三人の恋情は、城山組と館岡組の抗争で引き裂かれてゆく。その渦中で館岡組の食客となっていた林敬は、今回の抗争の元凶は、館岡組から独立した利根川であると百合子に進言する。これにより、一度は共通の敵・利根川を倒すために手を結んだ城山と林だが、二人は百合子を巡って闘わねばならぬ運命にあった―。三人の抑えきれぬ情愛の果てに、現代人は生きるという真の意味を体感する!怒涛の2300枚、ここに堂々の完結。

著者等紹介

花村萬月[ハナムラマンゲツ]
1955年東京生まれ。89年『ゴッド・ブレイス物語』で第2回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。小社刊行の『ブルース』で一躍脚光を浴び、98年『皆月』で第19回吉川英治文学新人賞、同年大長編「王国記」シリーズの序にあたる「ゲルマニウムの夜」で第119回芥川賞を受賞。人間の本性を抉る作品を描き続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

5
林とくっつく 城山やぶれる2014/05/30

ツカモトカネユキ

4
2008年発行。中巻より。2001年から2003年にかけての連載。共通の敵である利根川を討つところから始まります。戦後の価値観と体制の大転換、それを飄々と進める日本人と経済を神として戴く世の中の動きを批判的に語られます。その一方、任侠と言いながら身内の浄化もできず自分たちの都合のいいように解釈し、罪悪感も持たない古の体制をもつ組織が若者たちを殲滅するところは現実を見据えた皮肉でしょうか。作者は、見苦しくも生き抜く様を批判を交えながら、現実として描きたかったのかとも感じます。後味の悪さだけが残りました。2023/02/15

ophiuchi

3
なんだか中途半端な終わり方だけど、読み終えた充実感はあった。2010/10/06

うめ

3
上と下とでは違う物語のように雰囲気が違います でもそれを受け入れてしまうのは 人はワルツを踊るから 相手を変え メロディーを変え 途切れる事なく人生の限り 螺旋のように回るのです 強い人が生き残るのではなく 美しい人が生き残るのではなく 聡い人が生き残るのではなく 変わり行き 違う相手と踊れる人が、舞台の中央で輝けるのだと思いました2009/08/23

mitsuru1

2
思ってたのとは違う終焉でしたが、それでも傑作だ。2009/02/13

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