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  • サイズ B6判/ページ数 350p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048738569
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

業と因果に翻弄されて、地方局を流転した。熊本、鹿児島、旭川、富山、名古屋、東京、大阪。その声と語りは、全国の聴衆を魅了した。母を恋い、激情に身を明け渡し、芸の鬼となった男、中西龍の魂に安住の地はあるのか―。伝説のアナウンサー中西龍の生涯。俳風評伝小説。

著者等紹介

三田完[ミタカン]
1956年埼玉県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。NHKに勤務、ディレクター、プロデューサーとして主に歌謡番組を担当。退職後、テレビ番組、音楽プロデュース等に携わる。2000年、「櫻川イワンの恋」で第80回オール讀物新人賞を受賞。『俳風三麗花』で第137回直木三十五賞候補(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chuji

1
久喜市立鷲宮図書館の本。2008年6月初版。著者の取材に基づいて、実在の人物をモデルに書かれた書き下ろしフィクション。【唄に思い出が寄り添い、思い出に唄は語りかけ、そのようにして歳月はしずかに流れていきます。皆様こんばんは、中西龍でございます。】名調子が耳に蘇る❗2018/06/10

yuzuriha satoshi

1
『日本のメロディー』の語り口 正直苦手だった 鬼平のナレーション 息の継ぎ目が性に合わない でも心に残る語り口 不思議なセンチメンタル龍さんのリアルでファンタジックな生涯 喉仏が砕けても声は残る2012/02/02

梅薫庵

0
中西龍。ナレーションを話芸にまで高めたNHKの名物アナウンサー。でもその実は火宅の人ともいえる生涯だった。ある年代以上なら、あの声を覚えていると思うが、そこからは想像もできない、女性遍歴と、おのれの出自に関する、コンプレックスがあった。その中で苦悶する姿が、龍さんの作った詩や俳句のなかから浮かび上がるような描き方がいい。一方で、裏ストーリーとして、NHKという巨大な奇妙な果実の内幕も暴露している。2011/09/01

ナツメッグ☆

0
いまでも忘れられないのは、龍さんが読んだNHK教育テレビで中里介山の『大菩薩峠』の冒頭のナレーション。いまでも鮮やかに記憶にあります。それからあの顔で、けっこうもてたというのが可笑しかった。最後、よかったです。2011/08/28

聖月

0
一人のアナウンサーを通して描いた昭和史とも言える。読みながら、もしくは読後、名アナウンサー中西龍の生声を聴きたくなったのことども。欠点は、中西のエピソードを拾いすぎて、散りばめ過ぎて、少し的が散ってしまったところかな。2009/09/13

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