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  • サイズ B6判/ページ数 259p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048738170
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

ワガママで思いこみが激しい、女子力全開の華子。双子の弟で、やや人生不完全燃焼気味の理科系男子冬冶。今日も今日とて、新しい恋に邁進せんとする華子に、いろんな意味で強力な求愛者・熊野が出現。冬冶も微妙に挙動不審な才女、雪村さんの捨て身アタックを受け…騒がしくも楽しい時は過ぎ、やがて新しい旅立ちの予感が訪れる。理想の人生なんてありえないけれど、好きなひとと手をつないで、明日も歩いてゆきたい―。『ナラタージュ』の島本理生がおくる、キュートで痛快、せつなくて愛おしい、最新恋愛長編。

著者等紹介

島本理生[シマモトリオ]
1983年東京生まれ。98年『ヨル』で「鳩よ!」掌編小説コンクール当選、年間MVPを受賞。2003年都立高校在学中に『リトル・バイ・リトル』が芥川賞候補となり、同年野間文芸新人賞を史上最年少で受賞。『生まれる森』(04年)、『大きな熊が来る前に、おやすみ。』(06年)も芥川賞候補となる。05年書き下ろし恋愛長編『ナラタージュ』が各界の絶賛を受け、同書は23万部を超えるベストセラーとなった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mariya926

146
上京してきた男女の双子が、同居しつつ違う大学に通いながらのラブストーリー。男女の双子ってこんな感じなんだと思いながら読みましたが、誰にも共感できないまま読了してしまいました。全員こんな人いそう!って感じなのに、結構個性が強いんですよね。特に恋愛が表面的すぎて…特に付き合い始めの時期なんて、一番楽しくてドキドキワクワクがあまり感じられなかったのがちょっと残念でした。2021/04/27

優希

77
男女の双子の成長物語であり、冬治の個人的な問題の話でもあるんですね。冬治と華子のゆったりとした関係が何気に良いですね。華子は熊野さんと、冬治は雪村さんと恋愛関係になり、変化していく様子が心地よい文章でつづられています。華子と熊野さんは落ち着いているけれど、冬治と雪村さんは恋愛についてどうしていいのか迷っているのがもどかしかったです。お互い好きという気持ちがあっても真剣に向き合えなかったのかもしれませんね。最後の冬治の選択はあれはあれで良かったと思います。優しくて切ない空気にあふれた作品でした。2015/01/10

七色一味

70
読破。これだけレビューに苦しんだ本もないですねぇε~ (-。- ) 家庭の環境からか男性遍歴を繰り返す双子の姉華子と、それに振り回される、手痛い失恋経験から、恋愛に踏み込むことのできない弟冬治が、それぞれに大切な出会いを経て、人間的に成長──したのかなぁ。全体を通すと前2編は華子が、3編めあたりで華子から冬治に、作品の重点が移っていき、華子は熊野氏と、冬治のサポート役的位置に落ち着いてしまいます。リケジョの雪村さんからの告白と華麗なる変身、そして結ばれるまでの冬治の葛藤──。(続く)2012/02/26

aoringo

69
お気に入りさんのmy bestから。双子の姉弟。姉に振り回されるけど一番の理解者でもある弟、そんな二人の関係がとても良い。そして二人の間にあらわれた地味目な女子。彼女にもやっぱり振り回され、たぶん彼はこんな感じに女性に尽くすのが好きなのだろうなぁ。妥協という言葉は使いたくないけど、モラトリアムだった自分なりに精一杯出した答えはきっと間違ってはいないと信じたい。2019/08/06

misa*

68
久々の島本さん!いつものめんどくさいキャラがそんな濃くなくて、あっさりと読めちゃう。姉弟のストーリーではあるけれど、けっこうあたしは脇役に今回ハマった。熊野さんも好きだし、なんといっても雪村さんの一途で真っ直ぐな想いに、青春だなぁ〜って感じた。真っ直ぐ過ぎて不器用でカッコ悪いとこもあるけど、そのひたむきな姿が誰かの心を動かしてしまう…。この本を読んでるある日の夢で、あたしは15歳だった頃の淡い恋を思い出してた。何年経っても、真剣に誰かを想った日々は忘れないし、こういう作品に出会う度に胸が切なくなってしまう2019/08/29

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