内容説明
２５歳フリーターは自由？それともヤバイ？ゲイの弟とか、自称ボクサーの彼とか、子離れできない母とか、他人の心配しているフリして、本当は、自分のことが一番心配だった。『グッドラックららばい』以来初の書き下ろし長編。
著者等紹介
平安寿子［タイラアスコ］
１９５３年広島市生まれ。広島女学院高校卒業後、広告代理店、映画館勤務を経てフリー・ライターに。アン・タイラーの作品に触発されて小説投稿をはじめ、９９年「素晴らしい一日」にて第７９回オール讀物新人賞を受賞。著書に『グッドラックららばい』（講談社文庫、２００５年度本の雑誌が選ぶ『おすすめ文庫王国』ベストテン第１位獲得作品）など多数（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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カッパ
21
25歳の女の子が主人公だなんて。と思っていたらがっつり共感できましたから！！！ 生きる意味なんてなかなかみつかんない。でもきっと見つかるんだよ。お母さんが居場所にならなくて何かに逃げたくなったり、恋人に憧れをかぶせたりもする。でもいつかはちゃんと広い世の中きらみつけないとと思いました。2018/10/04
re;
18
「tomorrow is another day」運命に吹き荒れるその風の強さは違えども最後のページをめくり終え、ふと頭に浮かんだのがスカーレット・オハラのこの台詞。私達は常に同じ場所に留まることは出来ない。この瞬間の私はあっという間に過去になる。そして恐いものなど何もないことを、今日の私は過去の私に教えてあげられる。何故なら今日の私はあの日の絶望や焦り、悲しみをちゃんと乗り越えた私だから。だから私は、一時の別れや出会いに一喜一憂しない。死ぬまで完成しない私だけの物語に起こる奇跡を私は信じているからね。2017/10/18
星落秋風五丈原
14
若くて元気なところが取り柄と、高校卒業以来様々なアルバイトをこなして自活してきた風実が主人公。 そんな風実ですが、25歳にもなるとさすがに将来を考え、このままでいいのかと考えるようになります。それなのに、突然弟の幹がゲイバーで働きたいと家出してきたり、恋人の英一はいきなりボクサーの夢を諦め保育士になろうかなどと言い出す始末。そのうえ明るい性格の飲み友達まで・・・2008/04/10
カッパ
13
1年ぶりに再読。 お母さんがアルコール依存症にならないように祈ります。2019/10/04
ららぴぴ
7
タイトルからして前向きになれそうな１冊。２５歳の風実が抱く不安、わかるなぁ。私はまだ３０歳にはなってないけど、２５歳の頃よりは３０歳に対する不安が減った。歳をとる事は悪い事じゃない。追い風も向かい風も吹く人生、どんな時でも顔をあげて生きていかなきゃ。2013/05/16
