魔物〈上〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 361p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048737678
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

消えた聖人画(イコン)が地獄への扉だった──。
恐怖の裏に張り付く憎しみの中でもがき格闘する男の姿を通し、人間存在の真理を問う、大沢ワールドの新境地!

内容説明

北海道の麻薬取締官・大塚に、ロシアと地元やくざとの麻薬取引の情報が入る。現場を押さえるため万全の態勢で臨む大塚。だが、ブツは押収したものの、麻薬の運び屋であるロシア人を取り逃がしてしまう。ロシア人は、銃撃による重傷を負いながらも、警官数名を素手で殺害し、町へ消えてしまった。あり得ない現実に、新種の薬物を摂取している可能性が考えられたが、犯人は逃走する際に一枚の絵を大事に抱えていたという。この絵は一体何なのか?大塚はロシア人ホステス・ジャンナの力を借り、それがロシアの教会で百年にわたり封印されていたイコンであることを知る…。

著者等紹介

大沢在昌[オオサワアリマサ]
1956年名古屋市生まれ。慶應義塾大学法学部中退。79年『感傷の街角』で第1回小説推理新人賞を受賞しデビュー。86年『深夜曲馬団』で第4回日本冒険小説協会最優秀短編賞、91年『新宿鮫』で第12回吉川英治文学新人賞、第44回日本推理作家協会賞長編部門を受賞。94年『無間人形新宿鮫4』で第110回直木賞を、2004年『パンドラ・アイランド』で第17回柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タナー

23
図書館で借りての久々の再読。大沢作品のスケールの大きさを改めて実感。読み始めると止まんないんだよね。下巻へ。2025/05/17

Mayu

12
何の前知識なく借りた本だったので、宗教の説明から始まった為、宗教の指南書的な本だと覚悟しだした所で、物語が進み始めました。最初の説明がこの物語の中心で、理解なく読む事は難しいからなんだな分かりました。前回読んだ大沢さんの本が、あまりにも難しいと感じた為か、こちらの本は読みやすく面白い。どうなっていくんだ?と展開が気になり、怖さもあり、感想書くのも忘れて下巻読み進めてました。2019/02/27

tom

5
大沢在昌さんの小説らしい小説ではあるものの、この本は、少しばかりエキセントリック。なんせ、ロシアのイコン、それも魔物が取り付いたイコンが、たいへんな悪さをするという展開。さてさて、下巻はどのように進むのか。お楽しみになれば嬉しいのだけど、どうなることか。少なからず不安。2012/02/28

おしょも

3
なかなか読み進められず、何度も口コミをみて自分を励ます。下巻へ。2019/05/19

Fumoh

2
ロシアから持ち込まれたイコン画には、奇妙な「魔物」が描かれていた。その魔物「カシアン」が人間に憑依をし、次々と人を殺していくというバイオレンス・サスペンス物語。ロシアンマフィア、日本のヤクザ、警察、と三勢力が入りまじるハードボイルド。会話文がめちゃめちゃ多い。バトルっていうより、会話劇。ただし裏社会の繋がりは緻密に設計しているようで、読んでいて「ナルホド」と思わせる設計力が見える。2024/04/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/518689
  • ご注意事項

最近チェックした商品