内容説明
夏休み。ありがちな都市伝説を真に受けた６人の大学生たちは、大学の地下資料室に眠っていたイタリア生まれのゾンビ少女ユーフロジーヌから“秘石”を奪ったうえ、１００年ぶりに目覚めさせてしまう。もともと天然ボケなうえに、未だ寝ぼけ眼の彼女に、ただひとりの味方であるメイドのアルマは“秘石”を一刻も早く取り戻さないと躰が崩壊してしまうことを容赦なく告げる。やむを得ず学生たちを殺し始めるユーフロジーヌだが、１００年の時の流れは人類文明を劇的に発展させていた。いま、彼女の正体を見抜き、新たな武器をも手にした学生たちによる決死の、そして残酷な反撃が始まる―。誰も見たことのない殺戮ゲームの果て。生き延びるのは学生たちか、ユーフロジーヌか。
著者等紹介
池端亮［イケハタリョウ］
１９７６年生まれ。静岡県出身、横浜在住。２００１年、角川スニーカー文庫『みんなの償金稼ぎ』でデビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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Bugsy Malone
84
300年前にゾンビとなり100年の眠りから醒めたイタリア生まれのゾンビお嬢様が、人間に奪われた秘石を取り戻す為、忠実な？メイドと共に人間達に闘いを挑む。お嬢様とメイドのベタな関係も、おじさんとしてはとても素直に微笑ましく思えてしまいました。お嬢様視点で描かれているので、どうしてもゾンビ頑張れ！となってしまい、災難という題名もしっくりと来ます。全体的にコミカルなので怖くは無いけれど、バトルシーンではグロい部分もあり、その辺のバランスがとてもいい感じ。これは中々に面白かったです。2018/08/16
PSV
39
「オレ、故郷に帰ったら、ゾンビになるんだ…」て人にオススメ。天然お嬢様ゾンビが素敵に無敵。こんなゾンビなら嫁にしても後悔はしない、が、反省はしている。とりあえず、ショッピングセンターに行ったら、籠城できるかどうか、そのスペースを探すような猛者に読んでもらいたい、そんな素敵ゾンビ小説。 ★★★★★2012/06/19
うまる
29
【年末ゾンビフェア③】100年ぶりに目覚めたゾンビ少女と学生達との死闘。メイドとの掛け合いが面白かったです。死ななくて怪力だから圧倒的にゾンビ側が有利な所、100年前には存在しなかった物で苦戦する所が良くできていると思います。ただ、その怪力があれば人なんてちょっと物を投げるだけでも殺戮できると思うのですが、接近戦に持ちこむのが解せなかったです。そうじゃないと物語にならないとはいえ、命がけ(死んでるけど)なんだから、もう少し真剣さ、せめて接近戦じゃなければいけない理由とかがあれば良かったなぁと思いました。 2020/12/24
りんご
12
装丁がおどろおどろしい。これは覚悟して読もうと思ったらライトなノベルだった。突っ込むところが多いが、ライトなノベルだもんしょうがないかー。本の厚さの割には高速で読める。2019/02/28
Yu。
10
ドイツ生まれのユーフロジーヌ。14歳で命を落とし、魔道の技にて生ける屍となった彼女。時代時代、住む場所や国を転々、行き着いたアメリカでの苦い想い出を最後に…。それから100年経ち、目覚めた先は、日本。面白い！。。面白すぎる！！ ゾンビ対人間の話なのだが、 ただ殺る･殺られるだけの単純な話ではなく、笑って泣けるゾンビ視点ってところが本作の魅力で、ストーリーもしっかりで安心。また セリフのコミカルな掛け合いに行動がスプラッタホラー。と、このアンバランスさがたまらない。しかも100年前の因縁も絡められた傑作！2014/07/21
